研究課題/領域番号 |
17205010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今坂 藤太郎 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30127980)
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研究分担者 |
内村 智博 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (40346820)
今坂 智子 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教務職員 (90193721)
財津 慎一 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60423521)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
49,790千円 (直接経費: 38,300千円、間接経費: 11,490千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2005年度: 36,790千円 (直接経費: 28,300千円、間接経費: 8,490千円)
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キーワード | 超短パルス光 / 誘導ラマン散乱 / 四波ラマン混合 / 多色レーザー / 質量分析 / パルス幅測定 |
研究概要 |
1.水素中で高次の誘導ラマン散乱光および反ストークス光発生によって、深紫外から近紫外への超短パルス光波長変換を実現した。本研究の最終目標となる数フェムト秒パルスを発生させるために必要なスペクトル領域の確保に成功した。さらに、深紫外超短パルス光のラマン媒質中における非線形スペクトル拡張によって、サブ50fs単一超短パルスの発生と計測に成功した。 2。過渡的誘導ラマン散乱により励起した分子コヒーレント運動によって、近紫外超短パルスのスペクトル幅の拡大に成功した。さらに、オルト水素とパラ水素の同時励起によるサブパルス抑制手法を提案し、得られた広帯域光の分散を補正することによって、本手法では最短となる11fsの時間幅を有する近紫外単一超短パルス光の発生に成功した。 3.質量分析計を検出器とした新しい自己相関計測系を構築し、一酸化窒素とキセノンの多光子イオン化による非線形応答を用いた新しい深紫外超短パルス計測装置を開発した。これによって、数フェムト秒の分子の挙動を精密に分析できる新しい計測装置への発展の礎を築いた。 4.紫外フェムト秒パルスを用いた超音速分子ジェット/多光子イオン化質量分析法により、ダイオキシン化合物の極微量分析を行った。結果として、毒性を有する5塩素化ダイオキシン化合物において、0.1pgを下回る検出感度での分析を実現した。 5.重水素・メタンガスをラマン媒質とした波長変換装置において、マルチパスセル・中空フォトニック結晶ファイバーセル・中空キャピラリーセルを検討し、3原色レーザー光の高効率発生に成功した。 6。連続発振光によって広帯域ラマン光を発生させるために、中空フォトニック結晶ファイバーと高フィネス共振を用いた新しい方式について研究を行った。位相整合を満たした高フィネス共振器中でのラマン共鳴四光波混合によって、反ストークス光の高効率発生に初めて成功した。
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