研究課題/領域番号 |
17205021
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松下 裕秀 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60157302)
|
研究分担者 |
高野 敦志 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00236241)
田中 信夫 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (40126876)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
47,970千円 (直接経費: 36,900千円、間接経費: 11,070千円)
2007年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2006年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2005年度: 24,440千円 (直接経費: 18,800千円、間接経費: 5,640千円)
|
キーワード | ブロック共重合体 / 星型共重合体 / ナノ相分離構造 / アルキメデスタイリング / 12回対称準結晶 / ミクロドメイン構造 / アルキメデスタイリング構造 / 階層構造 |
研究概要 |
ブロック共重合体など、異種高分子が分子内でつながれた複合分子は凝集系では、自己組織化による規則構造-ナノ相分離構造を呈することで知られる。1点から3つの異なる高分子鎖が分岐した星型共重合体では、特に凝集状態におかれると通常の線状共重合体よりも3次元空間での拘束力が大変強く働く。実際、分子の結合点は1次元の線状に並ぶため、棒状の相分離構造を作りやすくなり、その断面は2次元のタイリング構造となる。ここでは、I_<1.0>S_<1.0>P_x,I_<1.0>S_yP_<2.0>(I:polyisoprene,S:polystyrene,P:poly(2-vinylpyridine),X,Yは変数)の二つのシリーズの溶媒キャスト/バルクフィルムに関する研究から、正多角形から構成される規則タイリングである(6.6.6),(4.8.8,(4.6.12)など幾つかのアルキメデスタイリング構造を両方のシリーズにまず見つけた。さらに後者のシリーズでみられた、3角形と4角形からなる複雑規則タイリング(3.3.4.3.4)の組成近傍を詳細に調べ、古典結晶学では説明の出来ない準結晶タイリングを発見した。この構造は実空間で結晶の単位格子を持たないが、散乱実験では30°おきに12個の回折点が明確に現れたため、12回対称準結晶に立置づけられる。タイルの辺の大きさは約50nmであり、これまでに知られるカルコゲンやデンドリマー系のものよりはるかに大きいことが特徴である。
|