研究課題/領域番号 |
17206051
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
嘉門 雅史 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (40026331)
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研究分担者 |
勝見 武 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (60233764)
乾 徹 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (90324706)
稲積 真哉 京都大学, 工学研究科, 助教 (90362459)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,450千円 (直接経費: 36,500千円、間接経費: 10,950千円)
2007年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2006年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2005年度: 30,420千円 (直接経費: 23,400千円、間接経費: 7,020千円)
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キーワード | 環境質定量化・予測 / 環境調和型都市基盤整備 / 廃棄物処理 / 水質汚濁・土壌汚染防止 / 重金属 / 廃棄物処分場 / 跡地利用 / 環境リスク / Environmental risk |
研究概要 |
2004年の廃棄物処理法改正において,廃棄物処分場跡地などの廃棄物が地中にある土地で形質変更(土地資源としての活用)を行う場合,生活環境保全上の支障が生じる恐れがある区域においては,施行ガイドラインに従って実施することが義務付けられた。しかし,このガイドラインには不十分な点がみられ,実際の運用に際して跡地利用に伴う環境リスクを適切に管理、制御しうる施工方法、技術的細目を決定する必要があることから、適正な施工方法を決定する根拠となる学術的知見の蓄積,環境リスクを抑制しうる対策工法の確立を図ることを目的に本研究を実施した。得られた成果は以下の通りである。 1.廃棄物処分・跡地利用に伴い問題となる重金属,有機塩素化合物といった環境影響質によるリスクを評価するため、処分場内や地盤中での挙動・移動性とそのメカニズムを実験的に評価した。特に,我が国の主要な処分形態である焼却灰海面埋立処分場内部における廃棄物から溶出する重金属の動態を実験的に評価し,処分場内部の化学・生化学条件下では重金属の移動性は抑制され、還元性画分、酸化性画分の形成が主たるメカニズムであることを実証した。 2.廃棄物処分場の環境安全性を担保する構造物である遮水工を対象として、供用時から跡地利用時までの長期に渡る健全性の評価を行った。具体的には、跡地利用時に遮水工に杭基礎を打設した場合の杭-粘土層境界面からの漏水量と環境影響の評価、遮水工材料が乾燥や化学物質に暴露された際の耐久性、海面処分場遮水護岸の施工方法の開発と適正構造の検討を行った。 3.跡地利用における環境リスクの合理的な低減策として、地中連続遮水壁による原位置封じ込め工法、構造安定性に優れた遮水工の設計手法といった具体の技術を示すとともに、廃棄物の有効利用や廃棄物処分場の跡地利用を含めた広い観点から廃棄物の適正処分方策と環境リスク管理手法を明らかにした。
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