研究課題/領域番号 |
17206060
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所 |
研究代表者 |
三浦 定俊 国立文化財機構東京文化財研究所, 副所長 (50099925)
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研究分担者 |
石崎 武志 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存修復科学センター, センター長 (80212877)
肥塚 隆保 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター・保存修復科学研究室, 室長 (10099955)
川野邊 渉 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存修復科学センター, 副センター長 (00169749)
佐野 千絵 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存修復科学センター・保存科学研究室, 室長 (40215885)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
50,180千円 (直接経費: 38,600千円、間接経費: 11,580千円)
2007年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2006年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2005年度: 27,950千円 (直接経費: 21,500千円、間接経費: 6,450千円)
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キーワード | 環境分析 / 建築環境・設備 / 地盤工学 / 菌類 / 保存科学 |
研究概要 |
はじめに高松塚古墳、キトラ古墳におけるこれまでの環境測定データを整理してまとめた。特に高松塚古墳については、発掘後、約30年間の温度データを下に、石室内の温度が80年代以降の外気温上昇の影響を受けて上がってきたことを明らかにした。 また高松塚古墳の墳丘部の土質や水分分布を調査し、墳丘部の土の間隙の約半分は空気で占められる不飽和状態になっていることがわかった。あわせて墳丘土の水分特性を調べたところ、これと平衡となる相対湿度は100%となることがわかり、これまでの石室内での相対湿度の測定結果が裏付けられた。 古墳石室内の生物的環境については、高松塚古墳・キトラ古墳の壁面を覆っているゲル状の汚れはカビ、バクテリア、酵母からなるいわゆるバイオフィルムであることを明らかにした。また石室内外から試料を採取し、菌類や酵母、バクテリアについて遺伝子配列解析による分子レベルの系統解析を行った。その結果、両古墳で類似のものもあるが、特にバクテリアについては優占種が異なっていることがわかった。 古墳保存施設をどのように管理すべきか検討するために、キトラ古墳の施設を例に施設管理の手法とその効果についての検証を進めた。その結果、施設内大気中浮遊菌の量の推移と種類の相同性から、室内大気の動きを把握する手法を確立した。
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