研究課題/領域番号 |
17207003
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
東 正剛 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (90133777)
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研究分担者 |
三浦 徹 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 准教授 (00332594)
久保 拓弥 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 助教 (80344498)
伊藤 文紀 香川大学, 農学部, 教授 (50260683)
辻 瑞樹 琉球大学, 農学部, 教授 (20222135)
尾崎 まみこ 神戸大学, 理学部, 教授 (00314302)
高田 壮則 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究院, 教授 (80206755)
長谷川 英祐 北海道大学, 農学部, 助教授 (40301874)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
51,220千円 (直接経費: 39,400千円、間接経費: 11,820千円)
2007年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2006年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2005年度: 19,760千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 4,560千円)
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キーワード | 融合コロニー / エゾアカヤマアリ / 血縁認識 / 体表炭化水素 / 外来侵入アリ / アルゼンチンアリ / ヒアリ / 真社会性 / マイクロサテライトDNA / 個体判別 / 触覚感覚子 |
研究概要 |
本研究プロジェクトにより、スーパーコロニー(SC)を形成するエゾアカヤマアリの感覚子レベルにおける巣仲間認識と行動レベルでの攻撃性の関係が明らかとなった。このアリは、クロオオアリの角で発見されたものと同じ体表炭化水素識別感覚子を持ち、巣仲間であってもパルスを発しており、中枢神経系で識別していると考えられる。しかし、SC外の他コロニーの個体に対する反応よりは遥かに穏やかな反応であり、体表炭化水素を識別する機能は失われていないと考えられる。また、SC内ではこの感覚子の反応強度と巣間距離の間に緩やかな相関関係が見られることから、咬みつき行動が無い場合でも離れた巣間では個体問の緊張関係のあることが示唆された。敵対行動を、咬みつきの有無ではなくグルーミングやアンテネーションなどとの行動連鎖として解析した結果、やはり咬みつきがなくてもSC内の異巣間で緊張関係が検出された。さらに、マイクロサテライトDNAを用いて血縁度を測定したところ、SC内の巣間血縁度は異なるコロニー間の血縁度と同じ程度に低かった。巣内血縁度はやや高い値を示したが、標準偏差はかなり大きく、巣内には血縁者だけでなく非血縁者も多数含まれていることが示唆された。これらの結果から、SCの維持に血縁選択はほとんど無力であり、恐らく、結婚飛行期における陸風の影響(飛行する雌は海で溺死し、地上で交尾後、母巣や近隣巣に侵入する雌が生き残る)、砂地海岸における環境の均一性などが多女王化と敵対性の喪失に大きく関わっていると結論付けられる。
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