配分額 *注記 |
48,880千円 (直接経費: 37,600千円、間接経費: 11,280千円)
2007年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2006年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2005年度: 28,340千円 (直接経費: 21,800千円、間接経費: 6,540千円)
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研究概要 |
主要作物であり,モデル植物でもあるイネを研究材料として,その発生・分化や形態形成を制御する遺伝子を単離し,その機能を解明することにより,将来形態改変によるイネの分子育種を目指すことを目的として研究を行った. (1)葉の中肋形成を制御する最も重要な遺伝子であるDROOPING LEAF(DL)遺伝子の発現制御機構の研究を行い,中肋予定領域で特異的に発現するためには,第2イントロンに存在する200bpの配列が必須であることを明らかにした.(2)中肋形成時にDLの下流で機能する遺伝子を同定することを目的とし,DL過剰発現体とdl変異体とのシュート頂よりRNAを抽出し,マイクロアレイ方により網羅的に解析し,中肋形成特異的および中肋形成と心皮形成両者に機能するいくつかの遺伝子を同定した.また,花発生時の遺伝子プロファイルを野生型と変異体とを比較し,心皮で発現量が増加する遺伝子を約20個見出した.このうちいくつかの遺伝子について,in situハイブリダイゼーションにより,その空間的発現パターンを解析し,遺伝子機能の推定を行った.(3)小穂器官の発生・形態形成を制御する機構を明らかにする目的で,護頴が過伸長する変異体および過剰頴を生じる変異体の解析を進めその機能を推定するとともに,ポジショナルクローニングによる遺伝子単離の研究を進めた.
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