研究課題/領域番号 |
17208010
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物生産化学・生物有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
及川 英秋 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (00185175)
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研究分担者 |
大栗 博毅 北海道大学, 大学院・理学研究院, 教授 (80311546)
常盤野 哲生 北海道大学, 大学院・理学研究院, 助教 (50312343)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
49,660千円 (直接経費: 38,200千円、間接経費: 11,460千円)
2007年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2006年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2005年度: 33,020千円 (直接経費: 25,400千円、間接経費: 7,620千円)
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キーワード | ポリエーテル / 生合成 / ポリケタイド / 環化酵素 / 酸化酵素 |
研究概要 |
天然には特異な生物活性を示すポリエーテル型代謝産物が多数存在するが、そのポリエーテル環の構築機構は長年未解決の課題であった。そこでポリエーテル系抗生物質Iasalocidを標的分子とし、そのポリエーテル環形成に関与する酵素遺伝子を特定するため、lasalocid生産菌、Streptomyces lasaliensisの全ゲノムDNAから、コスミドを用いて作成したゲノムライブラリーに対し、適当なプローブを用いてスクリーニングを行い、全長82kbからなるIasalocid生合成遺伝子クラスターの取得に成功した。このクラスターには目的とするエポキシ化酵素遺伝子、エポキシド加水分解酵素遺伝子が同定された。 次いで予想前駆体prelasalocidは、3個のセグメントに分割し、それぞれをanti-アルドール反応、鈴木一宮浦カップリングで連結させることで、2箇所の三置換オレフィンに種々の置換基を導入可能な柔軟性の高い合成ルートを確立できた。またprelasalocidのビスエポキシド体はShiの不斉触媒を用いることで合成した。 最終的にビスエポキシドを基質とした際、エポキシド加水分解酵素によりエーテル環形成が進行することを世界で初めて確認した。広い基質特異すること、活性部位を二個持つこと等から酵素的工一テル環構築機構について考察を行った。
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