研究課題/領域番号 |
17208016
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山内 晧平 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 特任教授 (10109514)
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研究分担者 |
足立 伸次 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (40231930)
東藤 孝 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (60303111)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
47,970千円 (直接経費: 36,900千円、間接経費: 11,070千円)
2007年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
2006年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2005年度: 20,020千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 4,620千円)
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キーワード | ニホンウナギ / ステロイド合成酵素 / 油球蓄積 / 超低密度リポタンパク質 / アンドロゲン / プロゲスチン受容体 / 卵質 / 卵形成 / 魚類 / 最終成熟誘起ステロイド / 最終成熟誘起ステロイド受容体 / 核型プロゲスチン受容体 / 膜結合型プロゲスチン受容体 / サイクリンB / 11-ケトテストステロン / 卵母細胞 / 油球 / リポタンパク / 生殖線刺激ホルモン |
研究概要 |
本研究では、サケ脳下垂体投与により人為催熟された雌ニホンウナギを材料として、生殖関連分子の作用機構を解析し、良質卵大量生産技術の確立に寄与することを目的とした。初期卵成長(油球蓄積)機構解析のため、アンドロゲン(11-ケトテストステロン)合成に必須の11β-水酸化酵素(P45011β)を含む複数のステロイド合成酵素の特異抗体を作製した。また、卵巣の器官培養系を用いて、卵母細胞の油球蓄積に及ぼすアンドロゲンおよびリポタンパク質の影響を調べ、油球はリポタンパク質、特に超低密度リポタンパク質に由来し、アンドロゲンがその取り込みに作用していることを示した。次に、アンドロゲンで前処理された未熟雌ウナギを催熟することにより、前処理がその後の人為催熟に及ぼす影響を調べた結果、アンドロゲン前処理により卵径は有意に増大し、油球蓄積が顕著に進行した。魚類の卵母細胞の成熟は、最終成熟誘起ステロイド(MIS)により誘起される。MISは特異的受容体(MIS-R)を介してその作用を発現する。これまで、核型プロゲスチン受容体(PR)および膜結合型プロゲスチン受容体(mPR)が、MIS-Rであることが示唆されている。そこで、2種PR(PRαおよびPRβ)および膜型PRγ(mPRγ)の卵巣の発達に伴う発現変化およびその局在性を調べた。しかし、いずれのPRあるいはmPRもMIS-Rであると断定するには至らなかった。さらに、ニホンウナギの卵質悪化機構を明らかにすることを目的として、卵質を評価することのできるマーカータンパク質を探索し、卵質悪化には複数の要因が関与することを示した。
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