研究課題/領域番号 |
17208023
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
菅原 邦生 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
|
研究分担者 |
古瀬 充宏 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30209176)
斎藤 昇 (斉藤 昇) 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (40211924)
平松 浩二 信州大学, 農学部, 准教授 (80238386)
本田 和久 神戸大学, 農学部, 助教 (40335427)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
49,140千円 (直接経費: 37,800千円、間接経費: 11,340千円)
2007年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2006年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
2005年度: 27,820千円 (直接経費: 21,400千円、間接経費: 6,420千円)
|
キーワード | ブロイラー / レイヤー / 単離ストレス / 熱産生量 / 摂食調節ペプチド / セロトニン / POMC / 名古屋種 / 自発運動量 / NPY / 体液浸透圧 / 摂食行動 / アルギニンバソトシン / ストレス / アクアポリン / チロシンヒドロキラーゼ / プロラクチン放出ペプチド |
研究概要 |
ブロイラーとレイヤーにおいて観察される摂食能力、ストレス応答性および体液浸透圧調節に中枢神経系が関与すること、ならびに両者間の差を明らかにした。 胚および孵化直後から3週齢までの視床下部におけるニューロペプチドYの含量はレイヤーにおけるニューロペプチドYの含量はレイヤーにおいてブロイラーより高く、外因性NPYの機能とは矛盾していた。しかし、視床下部のPOMC発現量およびβMSH中枢投与後の摂食抑制効果の違いから、両者間の差が抑制系制御の違いによることが示唆された。また、視床下部腹内側ドーパミンおよびセロトニン代謝速度の系統間差から、セロトニン作動性神経活動がプロイラーヒナとレイヤーヒナにおいて異なり、視床下部におけるこれらの神経伝達の阻害または促進が摂食行動を修飾している可能性が示唆された。 単離ストレス感受性はブロイラーにおいてレイヤーより低く、ブロイラーにおいて脳内メラトニン産生量が多いことに起因していた。レイヤーに比べブロイラー胚において熱産生量が低く、脂肪代謝が活発であることが胚成長速度の違いをもたらす要因の一つであった。さらにストレス感受性と胚時期の熱産生量が育種選抜の指標として有効であることを名古屋種肉用鶏型と卵用鶏型の胚について明らかにした。 体液浸透圧調節における視床下部内のAVT遺伝子発現には、視床下部TonEBPが関与している可能性が大きいが、c-fosの遺伝子発現様式から、TonEBPとは別の経路により浸透圧受容体から浸透圧刺激が伝わっている可能性が示唆された。 視床下部における摂食調節ペプチド神経のうち、ガラニンおよびNPY陽性神経の分布と陽性線維走行には両者間に差はなかった。視床下部のNPYニューロンは、室傍核などの神経核に存在する小型ニューロンに投射していることが推察された。摂食調節に関与するペプチド神経の構造には大きな差異はないが、ペプチドなどの機能や胚エネルギー代謝に差異が認められた。
|