研究課題/領域番号 |
17208029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
乾 秀之 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環遺伝子実験センター, 助教 (90314509)
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研究分担者 |
大川 秀郎 福山大学, 生命工学部, 教授 (90233048)
菊田 安至 福山大学, 生命工学部, 准教授 (50224895)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
48,880千円 (直接経費: 37,600千円、間接経費: 11,280千円)
2007年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2006年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
2005年度: 20,280千円 (直接経費: 15,600千円、間接経費: 4,680千円)
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キーワード | エストロジェン受容体 / アリルハイドロカーボン受容体 / 環境ホルモン / ダイオキシン類 / バイオアッセイ / トランスジェニック植物 / 残留性有機汚染物質 / 花卉植物 / アリルハイドロカーボン受容 / モニタリング |
研究概要 |
1.POPsモニタリング用の受容体遺伝子系導入花卉植物の超高感度化 A.超高感度POPs受容体の創出 マウス(m)、モルモット(g)及びヒト(h)のアリルハイドロカーボン受容体を含む組換え型転写因子(XmDV、 XgDV、 XhDV)を創製し、β-グルクロニダーゼ(GUS)レポーター遺伝子とともに導入した形質転換植物を作出した。これらにポリ塩化ビフェニル(PCB)を処理すると、その毒性依存的にGUS活性が増加した。また、XmDVタバコを用いたダイオキシン類実汚染土壌のバイオアッセイに成功した。一方、組換え型メダカエストロジェン受容体(ER)をシロイヌナズナに形質転換した。 B.POPsの植物への取り込み・代謝・蓄積 タバコ植物に比べ180倍以上の高いダイオキシン類吸収・蓄積量を示すズッキーニ品種を特定した。ダイオキシン類の土壌からの脱離、根表面から細胞内への取り込み並びに地上部への移行が重要であり、それにはクエン酸が関与していた。 C.POPsの汚染シグナル伝達方法の検討 ウイルスの植物細胞間移行に関わるムーブメントタンパク質を含む新規組換え型転写因子をXgDVシロイヌナズナに再形質転換したところ、PCB126を処理した場合に花茎においてGUS活性が上昇したことから、ダイオキシン類汚染シグナルを地上部に伝達するシステムの開発に成功した。 2.POPsのモニタリング用花卉植物の開発 A.ペチュニア、トレニア及びバーベナの形質転換体の作出 XmDV、 XgDVまたはERと花色合成遺伝子のRNAiを導入した形質転換花卉植物を作出した。 B.実汚染環境を用いた形質転換花卉植物のモニタリング性能評価 XmDV並びにXgDVを導入した形質転換花卉植物をダイオキシン類実汚染土壌において栽培したところ、一部の花色が変化していたが、その再現性は得られなかった。
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