研究課題/領域番号 |
17209024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
田嶼 尚子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70112836)
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研究分担者 |
西村 理明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20343535)
川口 毅 昭和大学, 医学部, 教授 (30090385)
神田 晃 畿央大学, 大学院健康科学研究科, 教授 (40214720)
小風 暁 昭和大学, 医学部, 教授 (70271583)
白澤 貴子 昭和大学, 医学部, 助教 (80365759)
高橋 英考 昭和大学, 医学部, 助教授 (70271369)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
51,220千円 (直接経費: 39,400千円、間接経費: 11,820千円)
2007年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2006年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2005年度: 19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
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キーワード | population-based study / 小児肥満 / メタボリックシンドローム / アディポネクチン / レプチン / 定期検診 / 生活習慣介入 / 予測因子 / 小児 / 肥満 / 疫学調査 |
研究概要 |
小児肥満は2型糖尿病などの生活習慣病と極めて密接に関連し、動脈硬化のリスクを高めている。本研究では、埼玉県伊奈町小児生活習慣病予防検診に参加した小学4年生(小4)および中学1年生(中1)全員を対象に、質問票調査及び生活習慣病関連指標となる血液検査を施行し、小児におけるハイリスク肥満の頻度と病態を明らかにした。また、「いないちばん健康プラン」を推進し、効果的な生活習慣介入を本人および家族に行った。本人と家族から文書による同意を得て施行した。 研究期間内の全対象者数は小4:1,222名、中1:1,046名で、本研究の参加率は3年間とも母集団の99%以上であった。平成17年度の小4および中1における性・年齢・身長別標準体重120%以上の肥満児の有病率は11.2%および12.9%で、経年的に減少する傾向を認めた。高血圧、脂質異常症、糖代謝異常のいずれかを保有する児は30.7%で、3年間に有所見者数に大きな推移は認めなかった。 小4および中1におけるメタボリックシンドローム(MetS)の有病率はそれぞれ1.1%および2.3%で、MetS(+)ではMetS(-)と比較して血中レプチン値、高感度CRP値が有意に高く、アディポネクチン値が有意に低下しており、特に中1では代謝異常の病態が小4より悪かった。また、腹囲とBMIの相関が高いことから、小児MetS診断基準の腹囲80cmという一律のカットオフ値の見直しが必要と思われた。小4時の非肥満が3年後に肥満に移行する予測因子は、レプチン、インスリン、TC高値であった(追跡率89%)。 伊奈町では、教育委員会、学校医、養護教諭、学校栄養士などをメンバーとした推進協議会を設置し、「いないちばん健康つうしん」の定期的な発行、小児生活習慣病予防検診の結果の通知と、有所見のレベルに従った家族に対する支援等が行われてきた。本研究ではこれらの事業の推進に寄与した。
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