研究課題
基盤研究(A)
神経幹細胞を用いた脊髄再生の研究:ラット胎児の海馬および脊髄より神経幹細胞を採取し培養した。ラットの脊髄に挫滅損傷を与え、第4脳室の脳脊髄液中へ神経幹細胞を注入した。移植細胞は脳脊髄液に浮遊してクモ膜下腔を移動し、損傷部では脊髄実質へ遊走し、突起を出して宿主組織に組み込まれていた。免疫組織染色によりアストロサイトなどの中枢神経系の細胞への分化が観察された。しかし、ニューロンやオリゴデンドロサイトへ分化している細胞はほとんどなかった。骨髄由来の間質細胞を用いた脊髄再生の研究同じ方法で骨髄間質細胞を投与した実験でも損傷部への間質細胞の遊走が観察された。間質細胞を移植しなかった群に比べ組織学的に有意に損傷によってできる脊髄の空洞の体積は小さく、麻痺した行動の回復もよいことがわかった。つぎに、ラットの脳脊髄液を神経幹細胞のニューロスフェアーが浮遊しているシャーレに添加した。神経幹細胞は多数の突起を出しシャーレの底に付着していた。急性期脊髄損傷に対する培養自家骨髄間質細胞移植による脊髄再生治療の検討 第I-II相臨床試験:<プロトコール>腸骨より骨髄海綿骨を採取し、細胞プロセッシングセンターで間質細胞の分離培養を行なう。培養間質細胞を腰椎穿刺の要領で脳脊髄液内に投与する。受傷後6ヶ月の時点での運動機能の回復量を主要エンドポイントとした。<症例>35歳男性。仕事中約7mより転落し、C5レベルの脊髄損傷、ASIAのAであった。脊椎の骨折整復を腸骨移植で行い、同時に腸骨より骨髄海綿骨を採取し培養増殖させた。受傷後13日目に腰椎穿刺の容量で骨髄間質細胞を脳脊髄液内に投与した。主要エンドポイントである運動機能のスコアーは8点から6ケ月後には17点まで改善した。ASIAの機能障害尺度はAのままであった。
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