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地域を拠点とした包括的ながんサポート提供システムの構築と評価に関する研究「がんサポート・センター」モデルの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17209070
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 臨床看護学
研究機関日本赤十字看護大学

研究代表者

守田 美奈子  日本赤十字看護大学, 看護学部/看護学研究科, 教授 (50288065)

研究分担者 遠藤 公久  日本赤十字看護大学, 准教授 (40221816)
吉田 みつ子  日本赤十字看護大学, 准教授 (80308288)
朝倉 隆司  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
奥原 秀盛  静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (60288066)
福井 里美  山梨大学, 医学部・看護学科, 講師 (20436885)
川原 由佳里  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (70308287)
連携研究者 朝倉 隆司  東京学芸大学, 教授
奥原 秀盛  静岡県立大学, 准教授
福井 里美  前山梨大学, 講師
研究協力者 樋口 佳栄  日本赤十字看護大学, 助教
斎藤 梓  日本赤十字看護大学, 助手
鈴木 治子  日本赤十字看護大学, 助手
研究期間 (年度) 2005 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
26,780千円 (直接経費: 20,600千円、間接経費: 6,180千円)
2008年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2006年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2005年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
キーワードがん / サポート / 地域拠点 / 包括的 / プログラム / 評価 / 運営 / サポート・プログラム / サポート・ニード / サポート・センターモデル / 意識 / サポート提供システム / システム評価
研究概要

がんサポート・プログラムの検討の第一段階としてまず一般市民を対象にした調査を行った。その結果、がん検診の受診行動には経済的格差が関係し、「ソーシャルサポート」、「セルフエフィカシー」、「がん恐怖」が受診行動に影響することが明らかとなった。予防行動を促進するには、がんへの恐怖を軽減し、セルフエフィカシーを高めるための対応が重要であることが示唆された。また、国内のサポート組織の実態を調査した結果からは、サポート組織の分布には地域格差があり、患者会などは人的経済的基盤など運営上の課題を多く抱えていることが明らかになった。看護師を対象としたケア・ニーズ調査では、治療依存度の高い患者やソーシャルサポートの乏しい患者が増えており、サポート・ニーズを抱えたまま退院する患者が多いこと、特に高齢者はがんに加え慢性疾患などの重複疾患を抱え、また疾病の重複が介護や家族の健康問題を引き起こすなど負の連鎖を起こしていることが明らかとなった。一方で外来看護は治療や処置に関する業務に集約され、ケアを提供する場や機会が減少しており継続看護における課題が深刻化していた。退院後の患者・家族へのサポート体制を検討するために、英国・アイルランドのサポート組織の調査を行ったが、政府の補助金や寄付金で運営されるがんサポート・センターが地域に存在し、身近に相談支援やセミナー、マッサージなどのプログラムを受けられる体制が整いつつあった。そこで、国内でのサポート活動の可能性を探るために複合的プログラム「がんサポート・ルーム」を構築し、1年間運用しその評価を行った。研究協力者は40名であった。QOL指標であるFACIT-SPの情緒的側面とスピリチュアルな側面で有意な変化が認められた。アンケート結果から参加者の約7割程度は満足しており、インタビューからは「出かける場ができた」、「専門職者や仲間がいることでの安心感」、「自信の取り戻し」や「リラクセーションに繋がった」という結果が得られた。本プログラムが参加者にとって、療養生活を支え社会復帰の支援をする場として意義をもつことが明らかとなった。またこのようなプログラムは治療の初期段階から終末期に至るまでの幅広い緩和ケアとしての意義を持つ可能性も示唆された。

報告書

(5件)
  • 2008 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (20件)

すべて 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (14件)

  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情32007

    • 著者名/発表者名
      朝倉隆司
    • 雑誌名

      アイルランド,がん看護 12(5)

      ページ: 552-556

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情22007

    • 著者名/発表者名
      奥原秀盛
    • 雑誌名

      アイルランド,がん看護 12(4)

      ページ: 454-456

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情I2007

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子
    • 雑誌名

      アイルランド,がん看護 12(3)

      ページ: 358-361

    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情-2英国(1)2007

    • 著者名/発表者名
      奥原秀盛
    • 雑誌名

      がん看護 12

      ページ: 454-456

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情-3英国(2)2007

    • 著者名/発表者名
      朝倉隆司
    • 雑誌名

      がん看護 12

      ページ: 552-556

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] アイルランド・英国のがんサポート事情(1)アインランド2007

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子
    • 雑誌名

      がん看護 12・3

      ページ: 358-361

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム:サポートルームの運営と評価-半年間の実施状況から-2009

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子、守田美奈子、齋藤梓、樋口佳栄、鈴木治子、生山笑、奥原秀盛、福井里美
    • 学会等名
      第23回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2009-02-07
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム : サポート・ルームの運営と評価-半年間の実施状況から-2009

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子, 守田美奈子, 斎藤梓, 他5名
    • 学会等名
      第23回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2009-02-07
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム「がんサポート・ルーム」に関する実践的研究-その3「がん患者学セミナー」の試みと評価-2008

    • 著者名/発表者名
      樋口佳栄、守田美奈子、吉田みつ子、遠藤公久、齋藤梓、佐々木笑、奥原秀盛、福井里美
    • 学会等名
      第13回日本緩和医療学会学術集会
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      2008-07-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書 2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム「がんサポート・ルーム」に関する実践的研究-その2ハンド・フットケアの試みと評価-2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木笑、守田美奈子、吉田みつ子、遠藤公久、樋口佳栄、齋藤梓、奥原秀盛、福井里美
    • 学会等名
      第13回日本緩和医療学会学術集
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      2008-07-04
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム「がんサポート・ルーム」に関する実践的研究-その1ヨガ・プログラムの試みと評価-2008

    • 著者名/発表者名
      齋藤梓、守田美奈子、吉田みつ子、遠藤公久、樋口佳栄、佐々木笑、奥原秀盛、福井里美
    • 学会等名
      第13回日本緩和医療学会学術集会
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      2008-07-04
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム「がんサポートリレーム」に関する実践的研究-その1ヨガ・プログラムの試みと評価-2008

    • 著者名/発表者名
      斎藤梓, 守田美奈子, 吉田みつ子, 他5名
    • 学会等名
      第13回日本緩和医療学会学術集会
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      2008-07-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための複合的プログラム「がんサポート・ルーム」に関する実践的研究-その2ハンド・フットケアの試みと評価-2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木笑, 守田美奈子, 吉田みつ子, 他5名
    • 学会等名
      第13回日本緩和医療学会学術集会
    • 発表場所
      静岡
    • 年月日
      2008-07-04
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための支援組織の活動に関する調査2008

    • 著者名/発表者名
      守田美奈子、吉田みつ子、奥原秀盛、福井里美、佐々木笑
    • 学会等名
      第22回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-02-09
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための支援組織の活動に関する調査2008

    • 著者名/発表者名
      守田美奈子, ほか7名
    • 学会等名
      第20回日本がん看護学会学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2008-02-09
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための患者会に関する基礎調査2007

    • 著者名/発表者名
      遠藤公久、守田美奈子、吉田みつ子、朝倉隆司、奥原秀盛、福井里美
    • 学会等名
      第20回日本サイコオンコロジー学会総会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-11-30
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者・家族のための患者会に関する基礎調査2007

    • 著者名/発表者名
      遠藤公久, ほか7名
    • 学会等名
      第20回サイコオンコロジー学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2007-11-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] がん患者会運営における課題と求められる支援-主催者へのインタビューより-2007

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子、守田美奈子、遠藤公久、朝倉隆司、奥原秀盛、福井里美、佐々木笑、奥田清子
    • 学会等名
      第12回日本緩和医療学会総会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2007-06-22
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書
  • [学会発表] がん患者会運営における課題と求められる支援-主催者へのインタビューより2007

    • 著者名/発表者名
      吉田みつ子, ほか7名
    • 学会等名
      第12回緩和医療学会総会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2007-06-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] The relation between care required by cancer patients and their families after discharge and outpatient nursing. Second International Conference2007

    • 著者名/発表者名
      MORITA,M.,YOSHIDA,M.,OKUHAR A,H.,FUKUI.S
    • 学会等名
      Japanese Society of Cancer Nursing
    • 発表場所
      Tokyo Japan
    • 年月日
      2007-02-10
    • 関連する報告書
      2008 研究成果報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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