研究課題/領域番号 |
17255007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柴田 昌三 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (50211959)
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研究分担者 |
蒔田 明史 秋田県立大学, 生物資源科学科, 教授 (60315596)
神崎 護 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70183291)
箕口 秀夫 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (30291355)
陶山 佳久 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60282315)
長谷川 尚史 京都大学, 農学研究科, 助教 (70263134)
齋藤 智之 森林総合研究所, 木曽試験地, 研究員 (00414483)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
30,940千円 (直接経費: 23,800千円、間接経費: 7,140千円)
2007年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2006年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2005年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 竹 / 開花 / 生態 / DNA / ネズミ / 焼畑 / 広域開花 / 竹類ムーリー / 大面積開花 / 開花様式 / 実生回復 / DNA解析 / ネズミ個体群動態 / 焼畑地 / 広域的調査 / 結実 / インド |
研究概要 |
インド・ミゾラム州を中心とする地域に自生する竹であるムーリー(Melocanna baccifera)の48年周期での開花を予想し、開花前からの竹林の生態的動態の把握を試みた。竹類は開花を予測することが困難であることから、開花前からの動態を把握することが最大の研究目的となった。調査地を設定したのは、ミゾラム州内のサイランとマミットである。調査の結果、調査地においては予想どおり、2006-2007年に対象種の開花が認められ、開花前の竹林動態や調査地におけるクローンマップを作成することができた。調査地では、一斉開花の前年と後年にも、一部の稈で小規模な開花が認められたが、これらの開花はクローンの系統とはまったく無関係に発現していた。また、開花・結実の全過程を詳細に把握することができた。これらの情報は、開花を捉えることが困難とされてきた竹類の調査データとしては世界で初めての詳細なものである。また、開花結実後の実生回復過程の初期段階も追跡することができた。一方、それらが周辺生態系に与える影響として、ネズミの個体群動態の把握を試みたほか、広域の開花状況の推移、地元の基幹的な農業形態である焼畑農業との関係なども把握することができた。広域の開花状況によって、自生地すべてにおいて開花が同時に起こるのではなく、大面積にわたる一斉開花が2005-2006年に起こる地域が東側にある一方、2007-2008年に起こる地域も西側にあることが確認され、大面積開花地は東から西に向かって大きく移動していくことが推定された。
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