配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 1,200千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
|
研究概要 |
システムLSIの高安全知能自動車への応用を目的として,以下に示すように3次元画像取得,道路抽出,軌道予測などの処理モジュールの開発とそれらのVLSIアーキテクチャやシステム統合設計手法を考察した. (1)システムインテグレーション理論の構築と動作速度仕様の導出 サンプル周期毎に同一処理を繰返すリアルワールド信号処理モデルを構築し,自動車の衝突アラームシステムを典型例として,動作速度すなわちサンプリング周期を決定する方法を考案した. (2)高安全知能自動車用VLSIプロセッサの処理モジュールの考察 高安全知能自動車に必要な処理モジュールとして,3次元画像情報を活用した道路抽出,車両抽出,人物抽出などのVLSI向きアルゴリズムを提案した.またベイジアンネットワークに基づき,運転者の意図を推定することにより自動車の将来の軌道予測を行う手法を提案した. (3)VLSIプロセッサアーキテクチャモデルとハイレベルシンセシス 動作速度やチップ面積制約下で消費電力最小化する最適化問題に対して,専用アルゴリズムを開発した.特に近年問題になっているリーク電流最小化も考慮した最適化手法を考案した.また,3次元画像処理応用において問題となるデータ転送ボトルネックを解決するため,メモリモジュールとPE間,およびPEとPE間のデータ転送を局所化するメモリアロケーションを考案した. (4)VLSIアーキテクチャとリコンフィギャラブルVLSI上記に基づき,高安全知能自動車の処理モジュールを実現する種々のVLSIプロセッサを提案した.さらにリアルワールド応用に広く利用できる,非同期ビットシリアルアーキテクチャに基づくリコンフィギャラブルVLSIを開発した.ビットシリアルアーキテクチャを用いることにより,相互結合網の複雑さはもとより,非同期方式のオーバヘッドを最小限に抑えることが可能となることを明らかにした.
|