配分額 *注記 |
15,350千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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研究概要 |
大規模で多様なデータの効率的,かつ効果的な処理のために,新しい可視化システムが求められている.本研究では,可視化された現象・事象の解釈の方法や設計支援等の可視化後のプロセス強化,科学技術計算の可視化と情報可視化が融合された次世代の可視化システムを検討し,従来型の可視化システムを発展させる形でプロトタイプを実装した.また,将来の計算環境,通信環境を考慮し,広域に分散して蓄積される可視化情報の効率的な活用の方法を検討した. はじめに,知識集約型可視化システムの基盤となる統合プラットホームの構築の後,調査結果を検討することで,システムの要件を明らかにした.次に,データ生成の過程の構造化,及び機械処理可能なメタデータとデータ構造の規定を行った.そして,システムの要件にもとづき,1.可視化作業分析を可能とする作業計測空間の構築を行い,2.科学技術可視化と情報可視化の融合手法,特にネットワーク型データに対する可視化,及び知識抽出手法,3.格子データに対する内容検索を中心とした検索機能,4.長期間の保存に適した記録機能(コンテンツ再構成による情報埋め込み)を統合プラットフォームに加えた.また,5.人間の理解を考慮した効率的な可視化操作,6.視覚的認知を利用した可視化情報理解のプロセス分析と注釈情報の抽出法,7.可視化作業分析からの可視化エージェントの設計法を検討した.知識集約型可視化システムのソフトウエア部を"VisualBase"と名付け公開している.このシステムが生み出す可視化情報は知的財産として百年,千年後に残される可能性をもつものと考えられる.
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