研究課題/領域番号 |
17300045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
竹林 洋一 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10345803)
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研究分担者 |
北澤 茂良 静岡大学, 情報学部, 教授 (00109018)
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70293595)
祓川 友宏 (秡川 友宏) 静岡大学, 情報学部, 准教授 (90324326)
坂根 裕 静岡大学, 情報学部, 助手 (40345806)
桐山 伸也 静岡大学, 情報学部, 助教 (20345804)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,170千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
2005年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 幼児教育 / コモンセンス / 行動コーパス / マルチモーダルコーパス / 教材開発 / 行動記述 / 階層的思考モデル / 親子共学 / 行動観測 / 6 Level Model |
研究概要 |
本研究では、人間の基本的なコモンセンス知識の解明の基盤となる「幼児行動コーパス」を構築した。平成17年度は、親子共学環境で収録したマルチモーダルデータを観察してコーパスの基本部の開発と実運用を実施した。平成18年度は、幼児行動収録、行動分析、教材開発、教室での実践評価というサイクルでコーパスをスパイラルに発展させる方法論を構築した。平成19年度は、コモンセンス知識の構築に向けた思考と行動モデルの構造を検討し、コーパスの拡充と収録環境の応用を検討した。以下、研究実施計画に記載したテーマ毎に具体的成果を示す。 (1)収録環境デザイン:幼児教室の定期開催化を実現し、HDDベースの映像収録と音声データとの同期保存を常用化し、コーパス構築のための素材データの収録環境を整備した。また、情報保障などのコミュニケーション支援ツールへの応用を検討し様々な分野で活用できることを確認した。 (2)行動コーパス構築:ウェアラブル型音声記録装置を開発・実運用を開始し、幼児の行動・発話を映像コンテンツ化した。注釈入力ツールを開発し、定期開催のカンファレンスで注釈を検証する体制を実現し、コーパス構築の方法論を確立した。 (3)教材コンテンツ制作:教室講師と行動分析研究者が協力して教材を定期的に作成し、教材使用場面の幼児行動分析、不足教材の特定、教材制作、教室への提供という流れで、教材コンテンツの開発・実践・評価サイクルを実現した。 (4)コモンセンス抽出:ミンスキーの提唱する階層的思考モデルに基づく行動解析を行い、複雑な幼児の行動と思考に関する知見を得た。コモンセンス知識抽出に向けて指差し行動におけるしぐさ・視線・発話の各モダリティの発達過程をモデル化し、シミュレーションシステムに組み込んで検証した。 以上の多面的な検討により、当初の目標を達成できたことに加え、実世界応用への道筋も示した。
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