研究分担者 |
岩崎 敦 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教 (30380679)
雨宮 真人 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (90202697)
峯 恒憲 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (30243851)
小田 秀典 京都産業大学, 経済学部, 教授 (40224240)
小川 一仁 大阪産業大学, 経済学部, 講師 (50405487)
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配分額 *注記 |
16,240千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 1,140千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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研究概要 |
本研究では,インターネットオークションで生じうる各種の不正行為の影響を受けない,もしくは影響が少ない組合せオークションプロトコルを設計に取り組んだ. P2Pや分散センサネットワークなどのアドホックなネットワークにおけるデータ転送を対象に,ノードの所有者の不正行為,1つのノードを2つと偽る,または2つのノードを別々に所有しているように偽る行為を防ぐためのオークションプロトコルの設計と評価を行った結果を国際会議に発表した(WiNE 2007).一方で,エージェントコミュニティを利用したP2P型情報検索法(ACP2P 法)の開発を進めた.これはエージェントがユーザの代りにユーザが求める情報を他のエージェントとの対話を通して獲得する仕組みであり,提案する理論的プロトコルを実装するベース成果を国際会議で発表した(WI-2007).加えて,リサイクル市場や独占的仲介業者市場におけるマルチエージェントシミュレーションを引き続き実施しており,限定的な環境ではあるが,被験者実験の結果を再現するモデルの拡張を行った.これらと並行して,架空の名義を用いた不正行為に頑健なオークションプロトコルや協力ゲームの解概念に関する研究を学術論文および国際会議にて発表した. 以上の成果をもとに,プロトコル設計の新しい手法として,自動メカニズムデザインに関する研究を進め,一定の成果を得つつある。これは従来のプロトコルは設計者が手動で設計していたが,メカニズムデザインの問題を最適化問題に帰着させることで,適切なメカニズムを自動的に構築する試みである.現実の人間行動や大規模なエージェント集団に対する新しいメカニズムを迅速に提案することが期待される.
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