配分額 *注記 |
15,740千円 (直接経費: 15,500千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
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研究概要 |
(1)繊維材料に対し人間の「視覚」によって評価される「質感」は同じ色の材料間で異なる印象を与えるのか.(染料,繊維種,糸形態,組織のファクターを考慮して),(2)何故,触れてもいない布に人間は繊維材料特有の「質感」を感じ取ることができるのか.(3)諸繊維材料に対する人間の感じる「質感」の記述と特性という点について,感性情報学的視点から客観的データ解析手法によってアプローチし,繊維材料、アパレル材料の開発に適用できる簡便迅速な装置、測定法、評価システムを考案することにあった.平成17から19年度の3年間の研究をとおして、"人間の「知覚」に与える「材質感」とは荷か""優れたアパレル材料とは何か"といった人間の「感性」に直接関わる問題を,異なる国(日本、中国、ニュージーランド)、異なる分野(アパレルデザイン、アパレル材料、材料品質加工、統計解析・画像解析学、画像情報科学)の研究者達が協力することにより、結果として得られたデータを用いて評価・記述するための体系的な基礎を構築することができた.特に,様々な分野のデータを有機的に結び付けて有益な情報を得るという総合領域の特長を十分生かした研究結果をまとめることができた。具体的成果として1.同一色で染色工程、組織、改質処理したアパレル材料に対する人間の「感性」による「質感」のうち視覚情報をデジタル化して整理しモデリング、説明した。2.17、18年度の検討結果を応用し、絹麻、絹、麻織物の品質改良と改質効果を体系的に検証、記述した。3.平成17、18年度、2回にわたって開催したニュージーランド旧羊毛研究所(現在AgResearch Limitted、代表:Dr. Surinder Tandon)とのワークショップ成果を生かし、羊毛中厚手、厚手(カーペット地)の測定技術の開発も含めて総合的に客観評価を行うことができた。材料(機能付加加工条件を含む)の面、記述手法(従来的記述、デジタル記述、官能評価)面からの評価システムを追求した。4.1.2.3の成果を20編の論文、関連の国際会議17件公表した。材料客観評価値の最終用途アパレル製品の性能評価への適用について、最終年度には、2枚のCD-R記録を含む報告書144p(冊子)を編んだ。
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