研究課題/領域番号 |
17300135
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡部 勝 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30089875)
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研究分担者 |
伊川 正人 大阪大学, 微生物病研究所, 准教授 (20304066)
井上 直和 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (50379096)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,950千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 1,350千円)
2007年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | バイオイメージング / 胎盤特異的遺伝子導入 / レンチウイルス / 着床 / 合胞体栄養膜細胞 / 融合 / syncytin / レンチウィルス / GFP / 精子 / 卵子 / 受精 / 胎盤 / 遺伝子導入 / 蛍光たんぱく質 / 子宮 / 輸卵管 |
研究概要 |
近年の遺伝子工学技術の目覚ましい進歩に伴い、胎盤への遺伝子導入に関しても種々の検討が行われている。代表的な例として、ウイルスベクターを用いた胎盤や子宮内腔への局所投与、胎盤特異的なプロモーターの利用などが挙げられるが、胎盤組織に対するダメージが大きく、遺伝子発現の強さや特異性が十分でないといった問題点があり、現時点では満足のいく技術の開発には至っていなかった。本研究では「透明帯を除去した胚盤胞にレンチウイスルベクターを感染させる」という極めて簡便な方法で、胚にダメージを与えることなく、また胚への遺伝子導入を全く起こすことなく胎盤特異的に遺伝子を導入することができることを示し、胎盤イメージングの手法に革新的な方法を確立することに成功した。また胎盤のイメージング技術の基礎を確立することができたことにとどまらずその応用にも着手し、この技術が特定の遺伝子の胎盤における機能解析に使用できることを示すためにEtsなど欠如により胎盤の機能が不全となり、それが原因で流産または胚性致死となるノックアウトマウスを材料として取り上げ、それらKOマウスの胎盤に対して特異的に欠如している遺伝子を導入して胎児をレスキューし、生後における解析ができることを示した。このことは個体レベルでの遺伝子機能研究の発展に貢献できることを示したばかりではなく、胎盤のイメージングを目指した本研究の成果は「胎盤の遺伝子治療」への道を開いたものと考えている。
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