配分額 *注記 |
15,560千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 1,260千円)
2007年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
リハビリテーションにより期待される四肢筋肉の機能を可視化するため,グリップを5分間握り続ける負荷を腕の筋肉に与え,前腕に貼付した電極により筋電図と酸素モニタによる組織の酸素化状態を記録,同時に光拡散イメージングを試みた.同様に,運動負荷のある場合とない場合,マイクロ波CTにより当該部位の断層撮影を行った.筋電図と酸素モニタにより観測された被験者2名の反応は何れも筋肉の典型的活動状態を示しており基本的には類似した傾向を示したが,一定バネ強度の負荷では筋肉に疲労現象が発現する場合と発現しない場合とが生じ,違いを明確に定量化するまでには至らなかったものの,両者では異なる画像情報を得ることができた. グリップ負荷のある場合とない場合,マイクロ波CTで四肢筋肉の断層撮影を行いその画像を比較した.変化は微小であり,差分画像の評価を行った,筋力の有無により前腕断面形状が変化するため,近似的な差分画像で評価を行ったにも関わらず,この差分画像から,運動に関わらない骨部位と運動に関わる筋肉組織領域の区別が可能で,運動による筋肉組織の状態変化はマイクロ波CT画像に反映されることを確認した. 光拡散イメージングではグリッピングにより外側の筋肉が活性化され,動脈の酸化ヘモグロビンが増加するほか,筋肉組織領域でも酸素化ヘモグロビン増加の傾向が観測された.また,当然のことながら酸素モニタでも対応部位で発現している組織酸素化状態の変化が確認された. 結論として,グリップ程度の運動でも筋肉組織に起こる疲労現象などの生理学的変化をマイクロ波イメージング,光断層イメージングによって画像化することができた.本手法をリハビリテーション効果判定に利用すると目標とする筋肉組織が正しく活性化されているか否かの判定が可能である.ただし効果の定量評価にはさらに計測精度の向上が必要である.
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