研究課題/領域番号 |
17300174
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
木戸 尚治 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90314814)
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研究分担者 |
庄野 逸 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50263231)
松本 常男 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70116755)
管 一能 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (90171115)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,770千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 1,170千円)
2007年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2006年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | コンピュータ支援診断 / 肺血流 / 多列検出器型CT / 異時相 / 肺機能 / 慢性閉塞性肺疾患 / びまん性肺疾患 / 肺聴診音 / MDCT / 肺塞栓 / コンピュータ / 支援診断 / COPD |
研究概要 |
1.肺局所血流解析:肺の血流異常を診断するために、造影・非造影のMDCT画像を用いた肺血管ベースの非剛体レジストレーションによるサブトラクションアルゴリズムを開発した.このアルゴリズムの開発のために肺のボリュームデータから肺血管を末梢に至るまで詳細に自動抽出できるアルゴリズムの開発をおこなった.この血管抽出アルゴリズムはびまん性肺疾患の診断をおこなうためのCADアルゴリムにも適用した.また、肺の局所血流異常の代表的な疾患である、急性肺塞栓症を対象とした血栓検出のためのCADアルゴリズムも開発した. 2.肺呼吸機能解析:肺呼吸機能解析は肺局所血流解析とともに肺機能解析において重要であり、慢性気管支炎や肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)をターゲットとして気管支の抽出をおこなった.さらにCOPDの診断をおこなうために気管支の径の測定をおこなった.また、肺気腫の定量評価のために肺を葉ごとに分割するアルゴリズムの開発をおこなった.吸気と呼気のCTデータにおける肋骨や横隔膜の変位量を求めることにより肺の動きを定量化することもおこなった. 3.びまん性肺疾患解析:本研究においては、HRCT画像を用いた特発性間質性肺疾患の鑑別を目的としたCADアルゴリズムの構築を最初に試み、その研究成果を基礎として、次に3次元のボリュームデータを対象としたびまん性肺疾患のCADシステムの構築を試みた.そして最終的には肺全体のびまん性陰影を7種類のパターンに自動的に分類可能なシステムを構築した. 4.肺聴診音解析:肺聴診音の解析は、肺の機能解析においては非常に重要である.われわれは、ラ音と正常音に関して90%以上の識別率がえられており、実用性が十分に高いと考えている.
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