配分額 *注記 |
14,060千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 660千円)
2007年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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研究概要 |
骨軟骨移植術の動物実験においては,現在まで,術後荷重と運動がプラグ軟骨に及ぼす影響についての報告がなされていない.そこで本研究では,家兎骨軟骨移植術においてプラグ沈下が生じる原因を特定するとともに,術後の荷重と運動開始がプラグ軟骨硬度,骨癒合,ならびに関節可動域に及ぼす影響を調べることを目的とした. 具体的には,骨軟骨移植術後に実施するリハビリテーション内容(荷重開始時期および関節運動)と,プラグ沈下,硬度低下ならびに関節可動域変化の因果関係を証明するため,プラグ沈下が生じにくいモデル(6mmモデル)を作製し,かつこれを荷重モデルと非荷重モデルとに分け,各モデルにおけるプラグ軟骨とリハビリテーション成績を経時的に比較検討した.プラグ軟骨とリハビリテーショシ成績は,超音波による軟骨硬・表面さ・厚さの測定,プラグの組織学的評価,および膝関節可動域の評価をもって行った. 実験動物:日本白色家兎を用い,荷重モデルと非荷重モデルを作製した.骨軟骨移植術:現有のOATS(Arthrex,USA)を用い家兎の左膝蓋大腿関節の大腿関節面側に直径5mmのレシピエントホールを作った.右膝蓋大腿関節の大腿面側から直径6mmの骨軟骨プラグを採取してレシピエントホールに移植した(6mmモデル).荷重モデル:荷重モデルでは骨軟骨移植術後,通常のケージで飼育した.非荷重モデル:特殊装置を作製し,免荷するモデルを試行的に作製した.上記2群において測定結果を比較・検討した. まだ論文掲載が決定していないので研究成果の全ては公表できないが,骨軟骨プラグの軟骨の超音波硬度指標は手術後12週まで低下し,その後増加した.研究成果の一部は国際誌Artroscopyや国際学会The 2007 World Congress on Osteoarthritis等で発表した.
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