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脊髄損傷におけるオリゴデンドロサイトの細胞死メカニズムの解明と組織修復の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17300190
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 (2005, 2007)
東京大学 (2006)

研究代表者

緒方 徹  国立身体障害者リハビリテーションセンター, 研究所・運動機能系障害研究部, 主任研究官 (00392192)

研究分担者 星川 慎弥  国立身体障害者リハビリテーションセンター, 研究所・運動機能系障害研究部, 研究員 (60455376)
赤居 正美  国立身体障害者リハビリテーションセンター, 研究所・運動機能系障害研究部, 部長 (80143452)
山本 真一  国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所, 運動機能系障害研究部, 主任研究官 (30282560)
研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
13,760千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 960千円)
2007年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2006年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
キーワード脊髄損傷 / アポトーシス / 細胞内シグナル / グリア細胞 / 遺伝子導入 / オリゴデンドロサイト / 前駆細胞 / 細胞死
研究概要

本研究は脊髄損傷への新規治療開発を目指し、損傷組織中のオリゴデンドロサイトの挙動に着目した。初年度の検討より、損傷組織中のオリゴデンドロサイトはその前駆細胞の状態で多くが細胞死に陥っていることが明らかとなった。実験開始時にはオリゴデンドロサイトは分化段階に移行する際に細胞死に陥ると予想していたため、実験計画を一部変更し、オリゴデンドロサイト前駆細胞(以下、オリゴ前駆細胞)の細胞死を研究のターゲットとした。
2年目には培養実験系を用い、オリゴ前駆細胞に対し各種炎症性サイトカインを投与し、細胞死への影響を定量的に観察した。その結果、インターフェロンγが他のサイトカインに比べ強く細胞死を誘導していることが明らかとなった。同時に、マウス脊髄損傷モデルの解析から、損傷脊髄中でインターフェロンγは亜急性期にその発現が上昇し、これはオリゴ前駆細胞が組織中で細胞死に陥る時期と一致していた。
3年目はそれまでの結果を動物個体レベルで検証した。ラット脊髄損傷モデルへの遺伝子導入による介入が導入効率の問題で困難であることが明らかとなり、インターフェロンγシグナルへの介入をする目的でその受容体欠損マウスの解析を行った。その結果、インターフェロンγ受容体欠損マウスで脊髄損傷後のオリゴ前駆細胞の細胞死が野生型マウスに比べ、抑制されていることが明らかとなった。さらに、このマウスでは運動機能の回復が促進されており、オリゴ前駆細胞の温存が脊髄機能回復につながっている可能性が示唆された。
本研究は2つの意義を持っている。一つは脊髄損傷の病態において、オリゴ前駆細胞の保持が治療法開発のターゲットとなりうる可能性を示した点、そしてもう一点は脊髄損傷へのステロイド投与療法に代わる、インターフェロンγを中心とした選択的免疫調整療法の可能性が示唆された点である。

報告書

(4件)
  • 2007 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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