研究課題/領域番号 |
17300214
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
研究代表者 |
高橋 英幸 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 先任研究員 (00292540)
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研究分担者 |
本間 俊行 独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 契約研究員 (90392703)
鈴木 康弘 独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 研究員 (00392697)
奥脇 透 独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター, スポーツ医学研究部, 副主任研究員 (20274871)
俵 紀行 独立行政法人日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター, スポーツ医学研究部, 研究員 (30344279)
柳澤 修 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (50371159)
榎木 泰介 国立スポーツ科学センター, スポーツ科学研究部, 契約研究員 (70392701)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,520千円 (直接経費: 11,800千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 骨格筋 / 磁気共鳴映像法 / 磁気共鳴分光法 / 筋線維組成 / 酸化的能力 / タレント発掘 / 拡散 / グリコーゲン / 循環系能力 |
研究概要 |
日本のスポーツにおける国際競技力向上のためには、優れた能力を有する選手、いわゆるタレントを効率的に、かつ、適切に発掘することが大きな一つの課題となる。運動を行う源である骨格筋の特性は運動パフォーマンスに直結するため、骨格筋の視点からのタレント発掘は特に重要になると考えられる。そこで本研究では、磁気共鳴映像法(MRI)や磁気共鳴分光法(MRS)を用いた骨格筋特性評価の可能性、そして、タレント発掘への応用の可能性を検討することを目的とした。 安静時の骨格筋を対象とした実験では、男性ボランティを対象としてMRIとMRS測定、および、筋生検法を用いた生化学的解析を行った。その結果、クレアチンリン酸(PCr)/アデノシン三リン酸(ATP)、(PCr+無機リン酸(Pi)/ATP、および、横緩和時間と筋線維組成との間に有意な相関が認められた。さらに、陸上競技短距離走選手と長距離走選手を対象としてMRIおよびMRSを測定した結果、前者の方が有意に高いPCr/ATP、(PCr+Pi)/ATP、細胞内pH、そして、有意に低い横緩和時間を示した。炭素のMRSでは、筋グリコーゲンの濃度を非侵襲的に評価できることが確認された。また、拡散強調画像を利用した骨格筋特性評価方法の検討実験では、骨格筋の拡散能力を評価するための最適な条件を見い出すとともに、拡散能力の違いに基づく骨格筋の識別を可能とした。 運動中の代謝動態を用いた骨格筋特性評価では、間欠的漸増負荷運動中のリンのMRSと筋赤外分光法の同時測定を行うことにより、有酸素的能力が高い者ほど酸素利用能が優れていることを描出することができた。 以上のような結果から、MRIやMRSを用いることにより、骨格筋のタレント要素としての筋線維組成、エネルギー基質濃度、微小循環機能、有酸素的能力を、非侵襲的に評価できることが明らかとなった。
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