配分額 *注記 |
6,160千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
1.アーチ高率の信頼性の検討と足趾筋力評価の妥当性の検討 健常大学生20名を対象として,測定の練習を行ったトレーニング群(T群)と練習をしなかった非トレーニング群(NT群)に無作為に分け,値の一致度を検討した結果,両群ともに許容できる高い信頼性が得られたが,T群の舟状骨下端における測定値が最もばらつきが少なかった。 健常大学生50名を対象として,足趾屈曲筋力と足趾踏力をデジタル握力計と足圧分布測定器で測定した結果,足趾屈曲力・足趾踏力・足圧分布測定値はいずれも高い相関を示し,再現性が高かった。 2.就学前児童の足部調査について 幼稚園児236名の足部調査を行った。その結果,年少児ほど扁平型のfootprintを呈する割合が高く,全体では44.9%であった。外反母趾20.1%,浮き趾73.7%にみられた。 3.小学生の足部調査について 1年生から6年生までの合計219名を対象として足部調査を行った。アーチ高率は,11〜12%であり,アーチ形成率が遅いことがわかった。扁平型のfootprintは,1年生の男子で44.4%と最も多かった。外反母趾は学年進行に伴って確実に増加し,5年生女子では平均14.3°,13°以上の児童は46.4%を占めた。6年生男子では53.6%が13°以上であった。内反小趾は,10°以上が5年生で50%,6年生で70%であった。浮き指は全体の45%の児童にみられた。 4.中学生の足部調査について 1年生から3年生までの合計103名を対象として足部調査を行った。アーチ高率は,1年生10.5±3.8%,2年生10.5±3.0%,3年生11.9±2.8%であった。扁平型のfootprintは,1年生18.8%,2年生11.1%,3年生12.9%であった。外反母趾角は学年進行に伴って大きくなり,3年生では52.9%が13°以上であった。内反小趾角は男女で差がなく,全体でみると3年生では64.3%が10°以上であった。 従来から,中学生女子の4人に1人,男子では7人に1人が外反母趾であるといわれているが,今回の結果は,女子で54.7%(1.8人に1人),男子で35.0%(2.9人に1人)が外反母趾であり,過去の結果をはるかに上回っていた。
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