研究課題/領域番号 |
17300240
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
山下 かなへ 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (40080113)
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研究分担者 |
山田 和 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (60367638)
阪野 朋子 (遠山 朋子) 金城学院大学, 生活環境学部, 助手 (00387599)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
13,350千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | αTTPKOマウス / α-トコフェロール / γ-トコフェロール / ゴマ / ゴマリグナン / セサミン / α-CEHC / γ-CEHC / α-Toc / α-TTP / α-TTP KOマウス / 脳のα-Toc濃度 / α-TTP KOマウスの繁殖 / 過酸化脂質 |
研究概要 |
自然界に存在する8種類のビタミンE同属体の中でα-トコフェロール(α-Toc)が際立って高いビタミンE活性を示すのは、肝臓に存在するα-Toc輸送たんぱく質(αTTP)がα-Tocと特異的に結合してVLDLに運び全身に輸送するからである。ビタミンE同属体の生理活性を決める鍵となるαTTPの遺伝子を欠損させたマウス(αTTP-KOマウス)を用いて、ゴマ摂取によるビタミンE濃度上昇の機構を検討した。ゴマリグナンはラットや細胞レベルの研究と同じようにαTTP-KOマウスでもビタミンE代謝物であるカルボキシエチルヒドロキシクロマン(CEHC)の尿中への排泄量を減少させたが、生体内ビタミンEはわずかな上昇で、ラットに見られたような顕著な上昇は認められなかった。また、αTTP-KOマウスでは、α-Tocとγ-TocのビタミンE活性はほぼ同じであろうという予測の基に大過剰のα-Tocとγ-Tocを投与し、生体内Tocレベルと尿中CEHCを測定したところ、尿中γ-CEHCはα-CEHCに比べ顕著に高く、血漿・組織のα-Toc濃度はγ-Tocに比べ有意に高く、生体内ビタミンE濃度はαTTP以外にビタミンE分解酵素CYP3Aまたは4Fによっても調節されている可能性が示唆された。しかし、目的としたゴマリグナンによるビタミンEレベルの上昇は見られなかったので、も関与していることがわかった。ゴマやセサミン投与で尿中α-およびγ-CEHC量は有意に減少したが、生体内ビタミンEはわずかな上昇で、ラットに見られたような顕著な上昇は認められなかった。ゴマによる生体内ビタミンE濃度上昇効果にαTTPが重要であることがわかった。
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