研究分担者 |
広瀬 啓吉 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50111472)
原田 康也 早稲田大学, 法学大学院, 教授 (80189711)
山内 豊 東京国際大学, 商学部, 助教授 (30306245)
河内山 晶子 中部大学, 人文学部, 助教授 (80350990)
牧野 武彦 中央大学, 経済学部, 助教授 (00269482)
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配分額 *注記 |
16,480千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,080千円)
2007年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2006年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2005年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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研究概要 |
本研究では,小学校への英語教育導入を鑑み,子供音声であっても高精度に発音を評定できる技術を構築し,幅広い年齢層に対して,その妥当性を実地検証によって検討した。音声の物理的側面から話者の情報を消失させることで,発音の様態を表象(発音の構造的表象)し,これに基づいて,教師と学習者を比較する。性別,年齢などの情報がキャンセルされるため,任意の教師を学習者は選択できることになる。例えば,憧れのハリウッドスターの発音を指定して,それと自らの発音とを比較することが可能である。また,どの母音から矯正するのが最も効果的かを提示することが可能となっており,更には,クラス全員の発音様態を分類し,発音訓練の過程で学習者全体がどのように変遷していったのかを記録,視覚化するなどの技術を構築した。3年間のプロジェクトを通して,600名近い学習者の音声を収録しており,彼らを発音の様態のみに基づいて分離するなどの実験も行なった。本プロジェクトで提案した音声の構造的表象は,幼児の言語獲得,自閉症者の音声認知,音韻性失読症者の音声認知などの情報処理論的モデルとして捉えることが出来,外国語学習のみならず,非常に幅広い音声言語研究者に対して,その是非を問うことができた。
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