配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 14,800千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2005年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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研究概要 |
前年度開発したAGP試験法を,藻類の最大増殖量だけでなく,増殖曲線から導出される比増殖速度も使って,藻類の増殖因子を決定するように改良した。昨年度に引き続き,霞浦湖水に対してAGP試験を実施した。藍藻類の増殖制限因子の地点的・季節的な変化について検討した。DOMの影響は鉄錯化によることが確認された。DOMの増殖抑制作用は藻類種によって異なっており,霞ヶ浦ではMicrocystis aeruginosaはPlanktothrix agardhiiよりも鉄錯化の影響を受けやすい傾向が認められた。また,M.aeruginosaはP.agardhiiよりもリン制限されやすいことがわかった。 霞ヶ浦で優占する藍藻類2種,Microcystis aeruginosaとPlanktothrix agardhiiを対象として,室内連続培養試験によって2つ増殖モデルMonod式とDroop式に係る栄養塩と鉄に関するパラメータを各々の藍藻に対して決定した。さらに,鉄制限状態における増殖パラメータの変動から,当該藍藻類の増殖特性について考察した。最後に,鉄制限よび鉄非制限条件における2種の藍藻類の競合的増殖をモデルシミュレーションによって解析した。
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