研究課題/領域番号 |
17310064
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 茨城大学 (2006-2007) 東北大学 (2005) |
研究代表者 |
小林 芳男 茨城大学, 工学部, 教授 (40250849)
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研究分担者 |
武田 元博 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10333808)
大内 憲明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
粕谷 厚生 東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 教授 (10005986)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,490千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 990千円)
2007年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2006年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | X線造影剤 / カプセル化 / ナノ粒子 / AgI / シリカ / ゾルーゲル法 / Gd / 液相法 / 追添加 / MRI造影剤 / 粒子 / 蛍光ビーズ / コア-シェル型 / ゾル-ゲル法 |
研究概要 |
X線あるいはMR造影剤はアレルギー等の副作用が問題となっている。また、これらの造影剤は溶液状であるので、分析部位に長時間留まることができないため、安定した造影を行うことが困難である。その解決策として造影能を有する材料のカプセル化が考えられる。これにより、造影剤と生体が直接触れることを防ぎ、さらには体液中での造影剤の流速を制御できると予想されるので、良好な造影能を発現することが期待される。 本研究では、無毒なX線造影剤の合成を目的として、ヨード系化合物の一つであるAglナノ粒子のシリカカプセル化法を開発を行い、粒子径が30nm程度の良好なコアーシェル粒子を合成することができた。さらに、高ヨード濃度のシリカカプセル化AgIナノ粒子を作製する方法の開発も行い、原料試薬を追添加する方法を見出した。本追添加法により、12.7〜54.5nm程度のAgIナノ粒子を包含したシリカカプセル化複合粒子を比較的良好に作製することができた。 また、MRI造影能を有するGd化合物を物理的・化学的に安定なシリカで複合化及びカプセル化し、良好なコアーシェル型複合粒子の合成条件について検討した。すなわち、シリカ粒子に均一沈殿法を利用して作製したGdカプセル化シリカ粒子をコア粒子とし、、エタノール、テトラエトキシシラン(TEOS)、塩基触媒を順に加えることで、シリカ-Gd-シリカ多層カプセル化複合粒子を合成することができた。MRI造影試験を行ったところ、市販の造影剤と同程度の造影が可能であった。MRI造影剤としての利用が期待される。
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