研究課題/領域番号 |
17310087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
マイクロ・ナノデバイス
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研究機関 | 名古屋大学 (2006-2007) (財)神奈川科学技術アカデミー (2005) |
研究代表者 |
渡慶次 学 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60311437)
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研究分担者 |
北森 武彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,230千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 930千円)
2007年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2006年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2005年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | マイクロチップ / イムノアッセイ / 光硬化性樹脂 / 蛍光偏光検出 / マイクロ化学チップ / 酵素免疫分析 / 抗原抗体反応 / Protein A |
研究概要 |
本研究では、平成17年度〜19年度の研究期間の中で、新しい3種のイムノアッセイシステムを構築した。平成17年度は、ビーズ表面に固定化した1次抗体を繰り返し使用することができる連続測定型酵素免疫(ELISA)分析システムを開発した。これにより、チップを交換することなく、連続測定が可能となった。平成18年度および19年度は、簡便かつ迅速、高感度、微量試料を実現した不均一系イムノアッセイシステムと、簡便かつ迅速な均一系医務の亜アッセイシステムを開発した。前者は、抗体を固定化した直径1μmのポリスチレンビーズと光硬化性樹脂を用いて、流路内にドット状の反応場を構築した流路を用いる。従来のビーズパック型の反応場とは異なり、流路内にドット状の反応場を作製することで、試料・試薬等の導入はキャピラリーフォースで行うことができ、簡便かつ迅速のアッセイが可能となった。これを用いてAFP(α-フェトプロテイン:腫瘍マーカー)の定量を行ったところ、分析時間約4分で1ng/mlの検出限界を実現した。アッセイに必要な試料量は僅か0.25μlである。後者は、溶液中で試料とキャプチャー抗体を反応させる不均一系イムノアッセイで、不均一系に比較すると分析時間が短いのが特徴である。マイクロフルイディクスによる高速混合と蛍光偏光検出を組み合わせることで、僅か1分程度でアッセイすることができ、信号のばらつきが小さく、再現性が高い。テオフィリン(気管支喘息の治療薬)をモデル試料して、本法の性能を評価したところ、良好な結果を得ることができた。
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