研究課題/領域番号 |
17310118
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用ゲノム科学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
石田 靖雅 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (10221756)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
2006年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2005年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | ジーントラップ / ノックアウトマウス / ES細胞 / ゲノムプロジェクト / UPATrap / Poly-Aトラップ / Nonsense-mediated mRNA decay / ノックアウト・マウス / ゲノム・プロジェクト |
研究概要 |
現在、マウス・ゲノム科学の研究者のほとんどは、「ES(標的)細胞中で発現していない遺伝子群をランダムにトラップし、それらの機能を完全に破壊することは困難である」と考えている。我々は、この障壁の本質がnonsense-mediated mRNA decay (NMD)と呼ばれるmRNAサーベイランス機構にあることを突き止め、新しい遺伝子トラップ法「UPATrap」を開発し、NMDによって引き起こされる問題点を完全に克服することに成功した。UPATrap法を用いてES細胞中で休眠中の遺伝子をランダムにトラップし、それらの機能を完全に破壊することにより、「The Knockout Mouse Project」(最近になり提唱された大規模な国際的共同研究計画。Nat.Genet.36,921-924,2004)に対し、我々は非常に大きな貢献を果たすことができる。 我々は、オリジナル型UPATrapベクターとマウスES細胞を用いてジーントラップ実験を実施し、内在性遺伝子がランダムに破壊されたES細胞クローンの数をさらに増加させ、その関連情報をインターネット上で公開した(http://bsw3.naist.jp/kawaichi/3kenfile/index.html)。同時に、UPATrapベクターの新しいバージョンを完成させ、ノックアウト・マウスを作製する際に問題となるIRES配列を利用しなくともNMDを抑制することが可能であることを示した(未発表)。この間、カナダの国家的ゲノムプロジェクトのひとつであるCMHD(http://www.cmhd.ca/)は、我々が開発したUPATrap法を用い、マウスES細胞中の遺伝子をランダムに破壊するプロジェクトを我々との共同研究としてスタートさせ、既に多くのクローンを得ることに成功している。
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