研究課題/領域番号 |
17320019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
窪 俊一 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (50161659)
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研究分担者 |
大村 泉 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50137395)
守 健二 東北大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (20220006)
橋本 直樹 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (50180831)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,780千円 (直接経費: 15,400千円、間接経費: 1,380千円)
2007年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2006年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2005年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | マルクス / エンゲルス / 共産党宣言 / 出版史 / 普及史 / 陳望道 / RGA / BBAW |
研究概要 |
本研究は、ロシア国立社会=政治史アルヒーフ(RGA)及びベルリン=ブランデンブルク科学アカデミー(BBAW)と協力して、『共産党宣言』の普及史の解明及び刊本のデータベース化を目指すものである。当初計画に従い、本研究では、RGA所蔵及びアムステルダム・IISG所蔵の『共産党宣言』関係資料、中国における関係資料を調査し、研究者と意見交換すると共に、画像データ及び書誌的データを収集し、最終報告書,画像データベースを制作した。主要な成果は次の通りである。 (1)マルクス/エンゲルスの没後、世界各国、地域の異なる言語で刊行された『共産党宣言』の刊本が101種類に及ぶことを明らかにし、そのうち80点の画像採取に成功した。この蒐集画像は「『共産党宣言』の普及と影響の歴史」(平成18年12月9日,東京(立教大学)をテーマとする国際会議で一般に公開した。また平成19年12月、RGAよりフォミチョフ氏を招聘し、本プロジェクトが収集した資料の最終的検討を行い、データベースを完成させた。 (2)日本国内で刊行された『共産党宣言』の刊本が、1904年の幸徳秋水+堺利彦の初訳以来、最新の『マルクス・コレクション』(2008年)所収訳稿まで84点を数えることを解明し、その諸情報をデータベース化した。 (3)中国における『共産党宣言』受容史の争点に立ち入り、陳望道による中訳初版(1920年)の主たる翻訳底本が上記幸徳+堺訳にあり、英訳(1886年)を参照したものであることを確定し、外務省日中研究交流支援事業「グローバル化時代の経済格差問題」(平成20年1月)で発表した。
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