研究課題/領域番号 |
17320047
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
亀山 郁夫 東京外国語大学, 学長 (00122359)
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研究分担者 |
沼野 充義 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40180690)
塩川 伸明 (塩川 信明) 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (70126077)
高橋 清治 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30126106)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
桑野 隆 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90143677)
渡辺 雅司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90133214)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,370千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 870千円)
2007年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 全体主義 / スターリン時代 / ユーラシア主義 / 全一性 / 農業集団化 / 二枚舌 / 五カ年計画 / フルシチョフの雪解け / 唯物論 / ショスタコーヴィチ / 雪解け / ソヴィエト全体主義 / スターリン権力 / ロシア・アヴァンギャルド / 社会主義リアリズム / ネップ / 検閲 / ポストモダン |
研究概要 |
基盤研究(B)「ソヴィエト全体主義における文化と政治権力の相克および共生に関する超域・横断的研究」(平成17-19年度)は、ソヴィエトの文学、芸術、宗教、歴史、政治学などのさまざまな分野に携わる専門研究者の意見や主張を交差させることで、スターリン時代の総合的なイメージと超域横断的なエピステモロジーを構築しようとするこれまでにも前例のない試みであり、それが十分に実りある成果を得たことは、本研究の報告書にも十分に見て取ることができると信じている。なかでも、特筆すべき点は、2006年12月の終わりにこのプロジェクトの一環として開催されたドミートリー・ショスタコーヴィチ生誕100年の国際シンポジウムであり、この成果は、「スラブ文化研究」第6号(2007)に詳しく報告されている。このプロジェクトで問題とされたのは、結局は、人文科学と社会科学の方法論および政治権力と創造的知識人の関係性をめぐる理解の決定的な落差だった。その典型例は、亀山郁夫の『大審問官スターリン』に対する塩川伸明の批判に現れたが、これこそは本プロジェクトの創造的な成果の一つとみなしてよい。なお、本プロジェクトの仕上げは、2008年2月の研究発表会にて行われ、過去3年間の議論において積み残されてきた領域を掬いあげるという方針をとりつつ、時代スパンも大きく1917年から1953年まで広げたが、とくに亀山が発表したショスタコーヴィチの交響曲10番に関する発表は、本プロジェクトがめざす次のステージを予告する内容の報告として評価された。
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