研究課題/領域番号 |
17320057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤松 紀彦 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 准教授 (60175784)
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研究分担者 |
金 文京 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60127074)
小松 謙 京都府立大学, 文学部, 教授 (00195843)
佐藤 晴彦 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (30047344)
高橋 繁樹 摂南大学, 外国語学部, 教授 (30093975)
高橋 文治 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00154857)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,040千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 1,140千円)
2007年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2006年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 中国 / 近世戯曲文学 / 元雑劇 / 元刊本 |
研究概要 |
本研究は、現存する中国の戯曲文学のうちで最も早い時期のものであり、以後の中国近世戯曲文学の展開の上で、大きな意味をもつ元代の雑劇について、さまざまな面からその特徴を明らかにすることを主たる目的とした。元代の雑劇には、その成立過程の異なるテキストがいくつか存在するが、本研究はなかでも最古層に属しながら、これまで全面的な研究が十分には行われてこなかった『元刊雑劇三十種』本を研究対象として、詳細な校訂と訳注の作成をまずその基礎的作業とした上で、そのテキストとしての性格、明代に出版された他のテキストとの関係、散曲など元代文学の他のジャンルとの関係、さらには中国戯曲史に占める位置について解明しようとした。 三年間にわたる研究期間中、校訂に基づいて各作品を電子テキスト化するとともに、『三奪槊』、『気英布』、『西蜀夢』、『単刀会』について、その研究成果を公刊したほか、『貶夜郎』、『鉄拐李』、『介子推』、『霍光鬼諫』についても、公刊をめざして訳注を作成した。同時に、メンバーのうち二名がそれぞれ、明代に出版されたテキストの中では最古のものであり、『元刊雑劇三十種』との関係が注目される李開先『改定元賢伝奇』についての研究成果を公表するなど、本研究を通じて得られた所見をふまえた論文をいくつか発表してきた。また、研究代表者は、平成19年11月、北京で開かれた関係分野の国際シンポジウムにおいて報告を行い、本研究が中国戯曲史研究の分野で大きな意義を持つことを内外に明らかにした。
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