研究課題/領域番号 |
17320058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
浜田 耕策 (濱田 耕策) 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (40137881)
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研究分担者 |
柴田 篤 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (00117128)
静永 健 九州大学, 大学院人文科学研究院, 助教授 (90274406)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 新羅 / 崔致遠 / 四山碑銘 / 慶州崔氏大同譜 / 慶州文集解題 / 桂苑筆耕集 / 唐末節度使の高駢 / 東アジア文化交流 / 朝鮮の漢文学 / 朝鮮の儒学 / 菅原道真 |
研究概要 |
本研究は朝鮮古代末期の著名な文人官僚でありながら、その履歴と作品について研究が未開拓である崔致遠について、朝鮮史学の濱田と中国哲学・哲学史の柴田篤教授と中国文学の静永健准教授がそれぞれの関心と視点から取り組んだ基礎的な研究である。 濱田は「崔致遠撰の4碑銘」を現地調査し、釈文調査を行い、碑銘の典拠を探求し、致遠のなかに形成された新羅の国家と社会についての認識を考察した。また、「聖住寺朗慧和尚白月葆光塔碑」についてはこれまでの釈文に修正を加えた。柴田教授は「崔致遠に関する遺跡や崔致遠を奉祀する郷校・書院」を現地調査し、致遠の子孫によって編集出版された『慶州崔氏大同譜』を通して、致遠評価の歴史的変遷を検討し、また致遠の著述を含む『慶州文集解題』の内容を分析して、慶州文化史における致遠の位置を考察した。 静永准教授は「崔致遠の逸詩の調査と作品の編年作業」を進め、『桂苑筆耕集』巻17に収められる「七言記徳詩三十首」に初の解釈を加えて、致遠が仕えた唐末節度使の高駢について、その中国の政治経済と文化の歴史上における意義を初めて明らかにしている。
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