研究課題/領域番号 |
17320073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (60252285)
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研究分担者 |
大室 剛志 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (70185388)
大名 力 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (00233205)
深谷 輝彦 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30173313)
都築 雅子 中京大学, 国際教養学部, 教授 (00227448)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 900千円)
2007年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | コーパス / 構文研究 / 基本と変種 / 構文の共起 / MI-score / t-score / 英語教育 / 基本と派生 |
研究概要 |
本研究では、現代英語における様々な構文を大規模コーパスを用いて総合的に研究した。取り上げた構文は多岐にわたるが、主なものを挙げると、結果構文、米語におけるhaven't NP、 The problem is is that S構文、whenとthough、 one's way構文、A Beautifu1 Two Weeks構文、挿入節、同族目的語構文、接続詞構文やwh-構文などである。まず、これらのテーマに関して、伝統文法、記述文法、生成文法、構文文法などがどのように扱ってきたのかを調査し、大規模コーパスに基づく検証によって、その記述的不備や理論的問題を整理した。その上で、各構文の統語構造と意味構造、語彙的・機能的特徴を考察した。特に、各構文に特徴的に現れる語を探求できたのはコーパス利用の賜物である。また研究にあたっては、各構文の基本形と変種にも目配りをし、構文拡張のパターンについても考察した。 併せて、従来、コロケーション抽出のために用いられてきたt-score、 MI-scoreがどのように構文研究に活用できるかの検討を行った。 本研究ではまたコーパスから効果的に必要な例文を抽出する技法についても研究した。中でも大名は、コーパスを用いた構文研究や構文間の共起傾向を捉えるために有効な「正規表現」に関する解説書を作成した。(それは報告論文集に掲載されている。)また、「正規表現」をどのように用いると構文研究をはじめとする言語研究に有益であるかの検討を全員で行った。 本研究の成果の一部は、ICAME国際会議(滝沢、ヘルシンキ、2006年)やExploring the Lexis-Grammar Interface国際会議(深谷、ハノーヴァー、2007年)で発表されている。 また構文研究にコーパスを利用することの理念的意義についても考察し、その成果を日本言語学会(第134回大会)における公開シンポジウム「大規模コーパス研究の方法-言語研究の新しいスタンダードの構築にむけて-」(滝沢、麗澤大学、2007年6月)で発表した。
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