研究課題/領域番号 |
17320082
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
中澤 英彦 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (60092459)
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研究分担者 |
臼山 利信 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 准教授 (50323225)
小林 潔 神奈川大学, 外国語学部, 助教 (20350374)
堤 正典 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80281450)
匹田 剛 東京外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80241420)
山田 久就 小樽商科大学, 言語センター, 准教授 (60345246)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,760千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 360千円)
2007年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2006年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2005年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | 言語学 / ロシア語 / 外国語教育 / 文法 / ソ連邦崩壞 / 外国語 / 教育文法 / ソ連邦崩壊 / ポーランド / 中央アジア |
研究概要 |
21世紀の情報化と国際化の波の中で、我々はソ連邦崩壊を迎えた。この時代の激変に、従来型ロシア語研究・教育は有効性を失った。この時代の変化に適応するロシア語研究・教育の方法論を研究・提起するのが本プロジェクトである。まず、世界におけるロシア語研究・教育の動向という大枠を『世界のロシア語2003』(ロシア連邦外務省報告書の翻訳、上下2巻)で探り、個別には臼山が旧東欧諸国6カ国において現地調査、その成果は,国際シンポジウム(於タシケント国立東洋学大学。2006年2月)ほかの学際的研究会で発表した。堤は、シンポジウム「ロシア語教育の現在と未来」(於神奈川大学。2006年12月)を開催し、小林は旧ソ連圏における複言語・複文化主義の可能性についての報告及び複数の論文を執筆、口頭発表した。これら研究の結果、ロシア語の需要は米ソ対立という従来の構図からの要請ではなく、「資源外交を展開する」新生ロシアと当該地域との交流から生ずる実質的な需要である事が確認された。ロシア語教育文法構築の面では、堤が日英露語の対照研究の観点からVendlerの動詞分類を教育文法に活用する方法を,匹田がCorbettらの数詞の理論を援用しより合理的な体系化を提起する論文を執筆し、ロシア語研究に新局面を展開する糸口を提示し、中澤もロシア語研究に対する示唆を行った。これら成果を教育実践に応用し、かつその結果を研究面にフィードバックする活動として、山田は、コンピュータ文法書構築を目指して、名辞、動詞の変化のパターンの対応をデータベース化、Javascriptでのプログラミングを作成した。中澤は最新の研究成果を反映した『一冊目のロシア語』、他語彙集を出版した。研究メンバー他協力者による数々の成果は『ロシア語学と言語教育』(2巻)および近々出版される論文集に盛られ、斯学の研究・教育の問題に新たな知見を提示した。
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