研究課題/領域番号 |
17320103
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
仁木 宏 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (90222182)
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研究分担者 |
平瀬 直樹 金沢大学, 文学部, 准教授 (10283087)
綿貫 友子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40314447)
山村 亜希 愛知県立大学, 文学部, 准教授 (50335212)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,450千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 750千円)
2007年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 小浜 / 放生津 / 直江津 / 港湾都市 / 守護所 / 城下町 / 都市共同体 / 戦国期城下町 / 港湾 / 北陸 / 七尾 |
研究概要 |
研究協力者である、下仲隆浩(小浜市世界遺産推進室)、金三津英則(射水市教育委員会)・松山充宏(射水市新湊博物館)、中西聡(上越市教育委員会)らとともに、若狭小浜、越中放生津、越後直江津などの個別港湾についての空間構造の復元を進めるとともに、それぞれの特徴を解明した。また研究代表者、研究分担者は、中世北陸の港湾の総体的意義を分析し、明らかにする作業を進めた。 こうした3年間の研究の成果を、「越中国放生津シンポジウム」(平成19年9月15日〜16目、射水市中央公民館、後援:射水市教育委員会、富山考古学会、越中史壇会)において公開した。同シンポジウムでは、放生津の現地見学会を開催するとともに、研究代表者、研究分担者、研究協力者の計7名が報告し、2名のコメンテーターのコメントを得たのち、討論をおこなった。地元富山県の研究者を中心に他県からの参加者もふくめ、数十人の参加者があった。 本研究では、当該港湾の自然地理的特徴、宗教勢力による中世港湾の開発、武家勢力の港湾への進出・支配、都市共同体の萌芽的生成などを通して、港湾都市の空間構造、社会構造を分析した。その結果、砂堆の生成や海退現象にともなう港湾形態の変化や移動、日吉社などの神人の進出、港湾周縁部における守護所の立地などにおいて、北陸固有の中世港湾都市の特徴を解明することができた。また仏教諸宗派ごとの港湾への進出時期や都市内部における寺院立地のちがいについて興味深い結論をえた。さらに、とりわけ都市共同体の生成にあたっては、小浜の先進性が確認され、港湾相互の偏差についても一定の法則性を発見することができた。
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