研究課題/領域番号 |
17320120
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
菊地 芳朗 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (10375347)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
12,920千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 考古学 / 東北地方南部 / 6~7世紀 / 古墳時代 / 律令体制 / 政治・社会体制 / 移行過程 / 6〜7世紀 / 本宮市庚申壇古墳 / 福島市上条古墳群 / 政治・社会構造 |
研究概要 |
本研究は、古墳時代後・終末期(6~7世紀)の福島県地域を中心とする東北南部を対象に、古墳の消滅過程および古代官衙・寺院の成立過程を明らかにする中から、古墳時代から律令体制への転換過程の実態とその背景に迫ることを目的として計画した。このため、(1)福島県地域における古墳の調査分析、(2)古墳時代の威信財遺物の集成・資料化、(3)初期官衙・寺院・瓦窯等の分析、(4)福島県地域における古墳時代から律令体制への転換過程、およびその歴史的・地域的特質を分析検討、の4つの目標を立て、随時研究を進めた。 具体的研究内容と成果は次のとおりである。(1)については、福島盆地における最終末の前方後円墳と目される福島市上条1号墳、および詳細が不明であった本宮市庚申壇古墳の発掘調査を実施し、これらの実態を明らかにした。(2)については、福島県内出土の重要遺物が所蔵されている東京国立博物館等への資料調査を実施したほか、対象期の有力な威信財遺物である圭頭大刀のデータベースを完成させた。(3)については、各地の調査事例にもとづき福島県内の関連遺跡を集成し、比較分析をおこなった。(4)については、本研究の成果報告書を作成するとともに、2007年11月に本研究を総括する公開シンポジウムを開催し、多数の一般・研究者の参加者をえた。 以上の各研究事業により、これまで不明な点が多かった福島県地域の古墳時代から律令体制への移行過程に関し、数多くの重要な情報を蓄積することができた。今後は、この研究を基礎に、さらに情報の蓄積に努めるとともに、前後の時代をつうじたより長期的な国家形成過程の把握へ向かって、さらに研究を拡大展開させることが目標である。
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