研究課題/領域番号 |
17320126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
高 正龍 立命館大学, 文学部, 教授 (40330005)
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研究分担者 |
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
7,510千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 510千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 統一新羅 / 瓦 / 編年 / 製作技術 / 寺院間交流 / 顎部施紋瓦 / 創建瓦 / 瓦博 / 瓦せん / 顎部施文瓦 / 同笵瓦 / 新羅瓦 |
研究概要 |
本研究は統一新羅時代の瓦專について、集成、編年、製作技術、日韓古瓦の比較、文字資料などを通して統合的に検討するものである。 集成は、これまで図録・発掘調査報告書などでは写真しか示されていなかったり、拓本のスケールがわからなかったりするものが多かったため、拓本と断面図を集めて資料として扱いやすいものとした。遺物はほぼ完形のものを選択したが、軒平瓦は完形が少ないため、いくつかの拓影を集めて完形になるように合成、調整した。同時に顎部に紋様のある瓦(顎部施紋瓦)は編年上重要であるため、これもあわせて集成を行った。また、その過程で行った高浜市やきものの里かわら美術館と熊本市立熊本博物館所蔵資料の朝鮮半島の瓦專についても、附録として成果報告書に収録した。 編年は、創建瓦の明らかな雁鴨池(東宮)・感恩寺・甘山寺・仏国寺などの創建瓦の抽出、顎部施紋瓦を中心とした紋様の型式学的検討により実施した。統一新羅全体の編年には及ばなかったが、基礎的な枠組みは構築できたと考える。また緑釉專についても編年観を示した。 製作技術は、瓦当を作る技術、文様專を作る技術について考察し、紋様を作り出すための笵は複数の笵型を合わせたことを明らかにした。 日韓古瓦の比較では、河内を舞台に寺院間交流の変遷を明らかにし、交野における新羅系瓦の様相を考察した。 文字資料の検討は、寺院に関する文献資料を網羅的に集成し、史料批判を加え、廃寺の比定問題をはじめとする文献が抱える諸問題について考察を行った。
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