研究課題/領域番号 |
17320133
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40227640)
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研究分担者 |
岡橋 秀典 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00150540)
フンク カロリン 広島大学, 大学院・総合科研究科, 准教授 (70271400)
石丸 哲史 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (50223029)
鍬塚 賢太郎 琉球大学, 法文学部, 准教授 (40346466)
梅田 克樹 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教 (20344533)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
6,970千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 570千円)
2007年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 知識経済化 / 学習地域 / 学習ネットワーク / 経済地理学 / 関係性資産 / 知識経済 / 知識型産業 |
研究概要 |
本研究は、知識経済化の進展にともなう学習地域・学習ネットワークの形成を明らかにすることを目的とするものである。経済活動に投入する知識の意義が高まるにつれ、企業や産地は(1)知識創造、(2)知識獲得(学習)、(3)知識保護を促進する独自の学習システムを構築するようになった。その中で本研究は経済地理学的な観点から学習システムの地域的側面を明らかにすることとした。研究の成果を研究者単位に記す。 友澤:大学発ベンチャービジネスの立地論をアンケート調査の結果から展開することに成功した。初期には、立地コストの削減が最も重要な要因として作用するが、後期には市場への指向が強まる。一方、大学との関係性資産は、全期間を通じて大学発ベンチャーの立地に影響し、その立地を大学に近接するように作用する。 フンク:修学旅行のような教育観光、エコツーリズ、ダークツーリズムを「学習観光」とみる新しい概念を提示することに成功した。学習観光の発展には地元の知識の蓄積、コンテンツの構築、ガイドの育成が重要と提言する。 石丸:東京を事例として知識サービス市場の特性を明らかにした。その主たる担い手である大手コンサルタント業はその需要が多い地区に立地し、顧客とともに「コアビジネス地区」を形成する。一方、工業地域においては、工場経営者はそうした高コストの知識サービスへの関心は弱く、ビジネス機会は極めて少ないことを示した。 鍬塚:周辺地域-沖縄の成長産業であるコールセンターを対象とし、その業務において知識が蓄積される過程を明らかにした。この蓄積した知識が、さらなる投資を呼び込むという循環構造を発見した。 梅田:北海道浜中町の酪農業における地域的な学習システムの構造を明らかにした。本システムは新規就農者への支援を目的としており、また技術ノウハウのほか教育・居住施設の提供も重要であることを示した。
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