研究課題/領域番号 |
17330003
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
後藤 武秀 東洋大学, 法学部, 教授 (90186891)
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研究分担者 |
佐藤 俊一 東洋大学, 法学部, 教授 (80114180)
斎藤 洋 (斉藤 洋 / 齋藤 洋) 東洋大学, 法学部, 教授 (80316786)
奥田 敦 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (50224150)
三沢 伸生 東洋大学, 社会学部, 准教授 (80328640)
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20324676)
子島 進 東洋大学, 国際地域学部, 准教授 (90335208)
後藤 明 東洋大学, 文学部, 教授 (50079224)
小林 修一 東洋大学, 社会学部, 助教授 (10215329)
石丸 由美 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (80408989)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 1,200千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2005年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 東南アジア / 中東 / 国家制定法 / イスラーム / 仏教法 / 華人 / 伝統的規範 / 法文化 / 協働関係 / 伝統 / 価値規範 |
研究概要 |
日本を含めてアジア全般において、古代より中国文化の影響下に形成されてきた「伝統的秩序規範」と近代以降のヨーロッパ文化の影響によって整備されてきた「国家制定法」がいかに対抗・協調しつつ、当該社会において協働関係の形成過程について主に法史学的観点から研究されてきた。しかし近現代のアジアにおいて中国文化やヨーロッパ文化の影響外にあって、独自の法文化を形成してきた「イスラーム法」が大きな影響力について法律学ではあまり正しく認識されていない。中東はもちろんのこと、昨今ではインドネシア、マレーシア、バングラデシュといった東南アジアにおいては中東以上にイスラーム教徒人口を抱え、その隣国の仏教国たるミャンマー、タイにおいても都市部におけるイスラーム教徒人口が増大してきている。本研究プロジェクトは、こうした様々な社会経済活動において「イスラーム法」の影響を看過することはできないという状況を具体的に解明することができた。 本研究プロジェクトは広範なアジア地域のうち、イスラーム法の影響の強い、東南アジア・中東地域に対象を限定して、「国家制定法」と「伝統的秩序規範」とを比較しながら、それがどのような協調関係にあるか、その関係がどのように変化してきているのかを、法文化的に解明していくことに努めた。より具体的には、東南アジアの中でもイスラーム法の影響を強く受けているインドネシア、マレーシア、ミャンマー、中東地域ではアラブ圏、トルコ圏、イラン・インド圏のように重点領域を設定して、個別研究と共に相互の学間的方法論に基づく比較検討や地域的・時系列的関係を明らかにしていくことに重点をおいた。その際にイスラーム法に注目する以外に、とりわけ伝統中国法ないし華人社会の伝統的家族秩序と近代法との協働関係を形成している台湾・香港等の東アジア地域の華人社会の法文化に関する史的研究との比較についても、あわせて研究して成果をあげることができた。
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