研究課題/領域番号 |
17330025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
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研究分担者 |
六鹿 茂夫 静岡県立大学, 国際関係学研究科, 教授 (10248817)
廣瀬 陽子 東京外国語大学, 地域文化研究科, 准教授 (30348841)
前田 弘毅 北海道大学, スラブ研究センター, 講師 (90374701)
岩下 明裕 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20243876)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
10,710千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 810千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 非承認国家 / 地域紛争 / プリドニエストル / ナゴルノ・カラバフ / アブハジア / モルドヴァ / グルジア / アゼルバイジャン / 黒海 / トランスニストリア / ウクライナ / 正教 / 南オセチア / モルドワ |
研究概要 |
現代国際政治上の重大争点でありながら、これまで本格的な研究がなされてこなかった「非承認国家問題」を総合的に研究するために、ウクライナ、グルジア、モルドヴァ、アゼルバイジャンを研究する専門家が結集した。 平成17年度は、(1)非承認国家の国内政治や政治体制、(2)非承認国家をめぐる紛争で大きな意義を持った史学言説に重点を置きつつ、ナゴルノ・カラバフなどにおいて現地調査を行った。3月には、非承認国家をめぐる史学史に関する国際研究集会を、プリドニエストルからの歴史家を招いて、札幌と東京で開催した。 平成18年度は、親国家(旧宗主国)の政治における非承認国家の意味を問うた。アブハジア、プリドニエストル、またEU本部があるブリュッセルで現地調査を行った。2月には「親国家政治における非承認国家問題」をテーマにした研究集会を、ドイツから研究者を招いて行なった。この研究者は、東京でも報告した。また、前年の研究集会のペーパーをもとに、露語論文集『非承認国家をめぐる史学史的対話:プリドニエストル、ナゴルノ・カラバフ、アルメニア、南オセチア、グルジア』を出版した。 平成19年度は、研究成果をまとめ発表することに力を集中し、全米スラブ学会の年次総会(ニューオリンズ)で、イギリス、ドイツ、メキシコなどから専門家を招いてパネルを組織した。3年間の成果をまとめ、露語論文集『沿黒海地域の広域的文脈におけるプリドニエストル』を出版した。この論文集は、今後の研究方向をも示している。旧ソ連圏内で生まれた非承認国家のすべてが環黒海地域に集中していることの背景を考え、環黒海広域政治の文脈でこの問題を考察する必要があろう。 なお、平成18-19年度、ナゴルノ・カラバフの政治エリートの伝記を網羅的に調査する委託研究がなされた。
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