研究課題/領域番号 |
17330035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤原 帰一 東京大学, 大学院法学政治学研究科, 教授 (90173484)
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研究分担者 |
永野 善子 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (60148252)
テマリオ リベラ (リベラ テマリオ) 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70338284)
中野 聡 一橋大学, 社会学研究科, 教授 (00227852)
パトリシオ アビナレス (アビナレス パトリシオ) 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (60314267)
キャロライン ハウ (ハウ キャロライン) 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (70314268)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2006年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2005年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | フィリピン / 日米関係 / 日比関係 / 帝国 / 占領政策 / 植民地統治 / 比較政治 / アジア国際関係史 / 非公式帝国 / アメリカ / 国民表象 / 占領研究 / 移民 / 米比関係 |
研究概要 |
フィリピンと日本の二国を比較するのではなく、両国とアメリカとの関係を捉え、それを比較する、つまり二つの二国関関係を比較するというアプローチを取ることで、フィリピン・日本両国の歴史における「アメリカの影」を捉えること、そしてその視点から逆にアメリカのアジア関与を包括的に把握することがこの研究の目的であった。これまでの研究ではもっぱら日比二国の相互関係に研究が集中してきたものを修正し、両国にとってもっとも影響の強いアメリカとの関係を基軸に据えることで、研究の座標軸を動かしたものである。 幸い、二年間の共同研究の結果、(1)帝国概念の再検討、(2)アメリカのアジア関与の再検討、(3)米国のフィリピン統治と日本占領占統治の比較研究、(4)大衆文化におけるアメリカの影響の日比比較という、およそ四つの分野に於いて、これまでにない成果を得ることができたと自負している。 研究成果は、まず、2005年度に開催された国際共同研究集会において予備原稿が発表され、さらに2006年に日本で初めて開催されたフィリピン研究国際会議に於いてほぼ完成した論文に基づく研究報告が行われた。その成果を元にして、英文はシンガポール大学出版会とアテネオ・デ・マニラ大学出版会の共同で出版される計画であり、現在出版社から、出版社の依頼したレフェリーに原稿が送付された状況である。また、日本語版は、すでに翻訳作業がほぼ終了し、同じ編者のもとで法政大学出版局から刊行される予定である(紙面の都合により、収録される論文数は英文版よりも少ない)。
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