研究課題/領域番号 |
17330041
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大橋 和彦 一橋大学, 大学院国際企業戦略研究科, 助教授 (50261780)
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研究分担者 |
齊藤 誠 一橋大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10273426)
中村 信弘 一橋大学, 大学院国際企業戦略研究科, 助教授 (90323899)
本多 俊毅 一橋大学, 大学院国際企業戦略研究科, 助教授 (70303063)
伊坂 直人 (井坂 直人) 明星大学, 経済学部, 専任講師 (00434192)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
11,200千円 (直接経費: 11,200千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 証券デザイン / 最適契約 / 確率微分効用 / 前向き-後向き確率微分方程式 / 情報の非対称性 / 天候デリバティブ / ベンチマーク / 前向き-後向き確率微分方 / プリンシパル・エージェント / インセンティブ / ファンド運用 |
研究概要 |
最適な証券デザインと金融契約を分析するため、本研究では、まず日本の公募ABS (Asset-backed Securities)を対象に、売り手が買い手よりも詳しい情報を持つ逆選択が証券のデザインに与える影響を分析した。その結果、超過劣後比率と(発行利回り)スワップ・スプレッドに関する負の相関が有意に観察されることを確認した。また、東証1部上場企業の業績予想修正発表を対象に、空売り制約と株価の情報効率性に関するイベント・スタディーを行ない、情報の非対称性と空売り制約が原因で株価の情報効率性が低下することを示した。 一方、確率微分効用(Stochastic Differential Utility)に基づき意思決定を行う証券の発行体と投資家が存在し、新たな証券のデザインを通じてリスク移転を主体間で行う際の諸問題(最適リスク移転、各エージェントの最適消費、最適投資戦略等)について理論的分析を行い、それらの問題の解が前向き-後向き確率微分方程式(FBSDE)の適合解で特徴付けられることを示した。そして、確率最大値原理、BSDE理論の比較定理を用いてその解の最適性の必要十分条件を導出した。更に、リスク移転が起きる時点が不確実である場合や、Hansen-Sargent流のKnight的経済のもとでの頑健な期待効用最大化問題の枠組みでリスク移転を考察するための予備的研究を行った。 以上に加え、新たな証券のデザイン問題として、自由化された電力市場における価格と消費量の変動を記述するモデルを構築し、電力価格・消費量の変動リスクに直面する電力会社がリスク管理に利用する上で望ましい天候デリバティブの設計も行なった。さらに、投資ファンドのパフォーマンス評価とインセンティブの関係を整理し、それらの基準となるベンチマークの選択に関する基礎研究として日本企業の資本構成と株式収益率の関係を分析した。
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