研究分担者 |
平本 健太 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00238388)
寺本 義也 早稲田大学, 大学院アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
横山 恵子 東海大学, 政治経済学部, 准教授 (00349325)
相原 基大 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40336144)
菅原 浩信 北海学園大学, 経営学部, 准教授 (70382471)
岩田 智 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00232679)
岡田 美弥子 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (30333587)
谷口 勇仁 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60313970)
坂川 裕司 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (40301965)
福島 英史 法政大学, 経営学部, 助教授 (20313439)
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配分額 *注記 |
14,760千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 960千円)
2007年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2006年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2005年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
本研究は,過去15年間に世界各国で急速に展開し始めたNPO,政府,企業間の戦略的意図に基づくパートナーシップ(以下「戦略的パートナーシップ」,「戦略的協働」もしくは「協働」と略記)の解明を目的としている。この21世紀の社会にとって極めて重要な「戦略的パートナーシップ」を,マネジメント研究を軸とした視点から理論的・実証的に解明した。 具体的には,第1論文で,戦略的パートナーシップを分析するための理論的枠組である「協働の窓モデル」を提示した。この協働の窓モデルに則して,第2論文でPMF,第3論文で霧多布湿原トラストと北海道グリンファンド,第4論文でJHADSとジャパン・プラットフォームの事例研究を試みた。 事例研究の結果,次の8つの命題を含む全部で20の命題が析出された。命題(1)協働には,セクターを異にする複数の中核的参加者が継続的に参加している。命題(2)やる気が最も高い中核的参加者は,時間の経過とともに交替する。命題(3)協働が実現されるのに必要な時間は,中核的参加者によって当初に利用可能な資金の量に規定される。命題(4)協働アクティビストが,複数の重層的に連結された場を設定し活用する場合,協働が促進される。命題(5)(1)技術的実行可能性が高く,(2)コストが許容範囲内に収まり,(3)一般市民の黙認が得られる解決策が生成・特定化される場合,協働が促進される。命題(6)アジェンダの進化によって,協働が促進される。命題(7)参加者によって能動的に開かれる 「組織のやる気の窓」と「解決策の窓」が,偶然によって開かれる「問題の窓」と同期化される場合,協働が促進される。命題(8)協働アクティビストが,(1)協働を意図した活動だけでなく,(2)協働を必ずしも意図しない,偶然生じたこれまでの活動をうまく活用する場合,塀働が促進される。
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