研究分担者 |
古賀 智敏 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70153509)
岸田 雅雄 (岸田 政雄) 早稲田大学, ファイナンス研究科, 教授 (10030644)
鈴木 一水 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (90235937)
古澄 英男 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (10261273)
與三野 禎倫 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (80346410)
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配分額 *注記 |
15,610千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 1,110千円)
2007年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2006年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2005年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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研究概要 |
第1にわが国の金融機関を対象としてインタビュー調査・アンケート調査を実施した.ここでは,知的資産情報が融資意思決定にいかなる影響を及ぼすかを分析した.この成果は,古賀・榊原・與三野編『知的資産ファイナンスの探求』中央経済社に記した.第2に,わが国の証券アナリストを対象としてインタビュー調査・アンケート調査を実施した.ここでは,証券アナリストが知的資産情報をどのように認知しているか,またディスクロージャーの拡充化によって知的資産情報が追加開示されたときにその利用度はどのように変化するかを分析した.この研究成果は,1st EIASM Work Shop on Visualizing, Measuring, and Managing Intangibles and Intellectual Capitalにおいて発表している(Japanese Analysts' Perception of the Needs for Non-financial Information).つぎに「知的資産の会計的評価・開示モデルの構築」プロジェクトにおいては,とくに研究開発投資に焦点を当てて,研究開発投資を証券市場がどのように評価しているか,また研究開発投資が何期間のラグをもって将来の営業利益に貢献しているかを検証し,研究開発投資の資産化に向けた科学的証拠を蓄積した.更に,研究開発投資と株価形成との関連性ならびに将来収益との関連性についても,日本の製造業について実証分析を行った.研究開発投資による成長機会の創出を市場は織り込んでいること,また市場の期待が事後的にラグをもって企業の営業収益に貢献していることが確認された.この研究成果を論文「企業の研究開発投資と株価形成」としてまとめた. 「知的資産情報を利用した資金調達スキームの確立」プロジェクトにおいては,メガバンクと地域金融機関に対するインタビュー調査・アンケート調査を基礎として,知的資産情報が融資意思決定にどのように認知されているかを分析し,その積極的利用の可能性を示唆した(「知的資本情報と金融機関の融資決定有用性」古賀・榊原・與三野編著『知的資産ファイナンスの探求』).
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