研究課題/領域番号 |
17330136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
安藤 清志 東洋大学, 社会学部, 教授 (50125978)
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研究分担者 |
田中 淳 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (70227122)
北村 英哉 東洋大学, 社会学部, 教授 (70234284)
小口 孝司 千葉大学, 文学部, 准教授 (70221851)
沼崎 誠 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (10228273)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
10,140千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 540千円)
2007年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 自己 / 人間関係 / 災害 / 自己変容 / 自己呈示 / 死別 / 喪失 |
研究概要 |
3年度にわたる研究期間において、各グループは関係性と自己変容に関してさまざまな角度から研究を実施した。主要な結果は以下の通りである。 (1)異性愛プライムが、どのように女性の自己概念の変容に及ぼす効果を検討した結果、伝統的性役割観を持つ女性においてのみ、統制群に比べ異性愛プライム群では自己を女性的に捉えるようになった。この結果は、伝統的性役割観を持つ女性は、異性愛という関係性が活性化すると、伝統的女性ステレオタイプで自己カテゴリー化を行うことを示唆している。 (2)災害被災者へのフィールド調査に適用可能なGHQ尺度を構成するために、2件法GHQを作成し、4件法尺度と比較することによってその妥当性・信頼性を検討した。具体的には、大学生167名を対象に、1群は4件法、もう1群は2件法で測定した結果を比較した。その結果、2件法では反応率が低下し、信頼性が低くなることが判明した。ことに特定の項目では弁別力がないことが明らかとなった。 (3)典型的な感情労働従業者であるヘアスタイリストを対象にして、「再評価」と「抑制」という2種類の感情制御方略が職務満足・バーンアウトにどのように関連するかを検討した。その結果、全体的にみて、男性の場合は制御方略の個人差と職務満足およびバーンアウトの間に明確な関係が認められず、女性の場合には、感情制御方略のうち、とくに「再評価方略」が職務満足やバーンアウトを規定していることが示唆された。 (4)性格(内向性-外向性)と自己呈示の方向の一致・不一致が内面化および生理的指標に及ぼす影響について実験的検討をおこなった。その結果、心拍数およびGSRにおいて、不一致な自己呈示をおこなった条件で有意な上昇が認められた。
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