研究課題/領域番号 |
17330148
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
中田 行重 関西大学, 文学部, 教授 (00243858)
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研究分担者 |
村山 正治 九州産業大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (80038439)
下川 昭夫 首都大学, 東京都市教養学部, 准教授 (90330729)
平野 直己 北海道教育大学岩見沢校, 教育学部, 准教授 (80281864)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
11,720千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 地域臨床 / 地域実践 / サポートグループ / ネットワーク形成 / 子育て支援 / 自己 / ローカルな視点 / パーソンセンタード・アプローチ / 地域風土 / サポート・グループ / ネットワーク / コミユニアイ / 精神分析 / 関係性 / エンカウンター・グループ / 地域実践心理学 / サポートネットワーク / 子育て支援ネットワーク / 心理的援助 |
研究概要 |
本研究は個人心理臨床では十分に埋め合わせられない今日の社会病理への対応として、地域への心理的援助の枠組みを探った。研究の方法論として、地域のフリースペースやグループアプローチ、スクールカウンセリングなどにおける地域臨床実践およびインタビュー調査、地域文化・風土のローカルな視点に関する文献研究が行われた。研究により明確になったのは大きく次の4点である。第1点は西欧で始まった"コミュニティアプローチ"は日本においては、日本人の心理的風土に合わせる必要があるということである。例えば日本では子育て支援とは、コミュニケーション支援であることが明らかになったのはその1例である。第2点は、臨床心理学は西欧社会から生まれているが、自己と関係性、心理療法論において日本では西欧とは深い面で異なっていることが明らかになった。第3点はコミュニティアプローチのリーダーや心理臨床家は、個人療法家と異なり、水平アプローチという対象間の関係性を活性化する触媒として非構造化された環境における実践を行う資質が必要であることが明らかになった。第4点は日本は対人支援のためのネットワーキングとして西欧と異なるものが必要であり、それはスクールカウンセリング事業などで現れていることが明らかになった。このようにして明らかになったことは、それぞれ本課題の研究者達の日々の臨床実践で活かされており、更なる実践・研究の継続を予定している。
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